セバスチャン・ベッテルがレッドブルF1に復帰するかどうかはチームオーナーのディトリッヒ・マテシッツが決める問題だとアルファタウリ・ホンダF1のチーム代表フランツ・トストは RaceFans に語った。2020年シーズン末にフェラーリF1を去ることが決定しているセバスチャン・ベッテルは、2010年から2013年まで4回のF1ワールドチャンピオンを獲得した元所属チームのレッドブルF1からアプローチがあれば断る理由はないと発言。その去就に注目が集まっている。
先週、セバスチャン・ベッテルは、新型コロナウイルス行動規範に違反してマスクを着用せずにレッドブルF1のチーム代表クリスチャン・ホーナー、およびモータースポーツアドバイザーのヘルムート・マルコと談笑している写真を撮られている。ヘルムート・マルコは、セバスチャン・ベッテルがチームに再加入する可能性を繰り返し否定している。しかし、レッドブルのジュニアチームであるアルファタウリを率いるフランツ・トストは「最終的にはディトリッヒ・マテシッツが決めることだ」と語った。76歳の億万長者はエナジードリンクのレッドブルの総帥であり、レッドブルとアルファタウリという2つのF1チームだけでなく、開幕2連戦の舞台となっているレッドブル・リンク、さらにはオーストリアで新たにF1を放送することが発表されたServus TVチャンネルを保有している。2006年から昨年までトロロッソとして知られていたチームは、レッドブルの衣料ブランドを宣伝するためにアルファタウリへと改名した。チームはダニール・クビアトとピエール・ガスリーというすでにレッドブルF1でのレース経験があるドライバーを抱えているにもかかわらず、チームは以前と同じようにシニアチームのための“幼稚園”の役割として貢献し続けていると語る。「その観点では何も変わっていない」とフランツ・トストは言った。「我々はまだレッドブル・レーシングのために若いドライバーを教育している」レッドブルのジュニアチームには、F2の角田裕毅とユアン・ダルバラに加えて、F3のジャック・ドゥーハン、イゴール・フラガ、デニス・ホーガー、リアム・ローソンが所属。また、日本のスーパーフォーミュラにはユーリ・ビップスを、F4にジャック・クロフォードとジョニー・エドガーを参戦させている。フランツ・トストは、どのカテゴリーがF1に到達するために最適な場所にあるかを判断するには時期尚早だと述べた。「F3、F2に2人、日本のスーパーフォーミュラにもドライバーがいる」とフランツ・トストは語った。「F3とF2でのレースウィークエンドは1つしかなかったので、現時点で言うのは難しい。もう2つのレースウィークエンドを待つ必要がある」セバスチャン・ベッテルがレッドブルの次世代の若いドライバーを指導する役割を見つけることができるかどうか尋ねられたフランツ・トストは「私が知る限り、それは現在議論されていない」と語った。