レッドブル・ホンダのレースエンジニアリング責任者を務めるギヨーム・ロケリンが、第2回F1バルセロナテスト1日目の作業を振り返った。午前中はアレクサンダー・アルボンが走行を担当したが、インストレーションラップ後にサスペンショントラブルが発生し、約3時間をガレージで過ごすことになる。しかし、解決後は優れたパフォーマンスを見せ、29周を走行して午前中の3番手、総合6番手タイムでセッションを終えている。
午後からはマックス・フェルスタッペンがテストを引き継ぎ、F1オランダGPの舞台ザントフォールトで使用される可能性のあるタイヤのテストを含めて84周を走行。総合2番手タイムを記録した。終了間際にターン10でストップして赤旗の原因になったが、内容は把握しており、懸念事項はないとギヨーム・ロケリンは語る。「今朝、サスペンションに問題が発生し、少し時間が犠牲になってしまった。それは少し残念だが、このようなことが我々がテストをしている理由でもある。それに対処した後は、問題なく走行でき、かなりの周回数を走り込むことができた」とギヨーム・ロケリンはコメント。「マックスの終了間際のストップも我々は理解しており、心配する必要はない。我々は先週と似たようなフォーマットを実行しており、多くのセットアップとサスペンション変更を試した。また、マックスはザントフォールトで使用される可能性のある新しいタイヤをテストした。明日アレックスが使用する可能性の別のセットもある」「かなり多くの周回数を重ね、いくつか教訓を学ぶことができ、全体的に非常に良い一日だった」マックス・フェルスタッペン「今日は新しいピレリタイヤのコンパウンドを試してみましたが、それ以外にも多くのことを試し、さまざまな状況下におけるマシンの状態を確認できました。開幕戦でどれだけ戦うことができるのか、事前にある程度わかるところまで来られたと思います。ただテストでは、ラップタイムよりも、とにかくさまざまな新しいことを試したので、相対的な競争力については開幕戦まで予想が難しいかもしれません。セッション終了直前で止まってしまいましたが、それほど気にしてはいませんし、全体的にポジティブな一日でした。学んだことは多いですが、他のマシンも同じでしょう。レースが楽しみです」アレクサンダー・アルボン「サスペンションに少し問題があって時間をロスしてしまったので、少々フラストレーションのたまる午前中でしたが、先週のテストで多く走行できたので、そこまで予定が遅れているわけではありません。期待していたほど多くの周回数を走れませんでしたが、マシンの感触は非常によく、先週に比べて改善されています。今週はパフォーマンスにもフォーカスする予定で、すでにいい方向に向かっています。マシンをベストな状態にもっていくように取り組んでいます。すでにいい状態ではありますが、開幕戦に向けてまだいくつか課題が残っていると思っています」田辺豊治(ホンダF1 テクニカルディレクター)「今日のバルセロナでのウインターテスト2の初日は、先週のテスト1で得られたデータを分析し、その結果を反映して臨みました。今週はテスト1のフィードバックを元に、機能確認や最適化を続けていきます。全体としては先週よりもさらに細部にこだわり、チームとともにファインチューニングを行っていく形になります。本日は両チームともに午前中にマシンを長く止めている時間があったため、午後にその遅れを取り返すという一日になりました。ただ、PUとしては一日を通して大きな問題はなくスムーズなセッションになったと考えています」
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