レッドブル・ホンダのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、チーフデザイナーのエイドリアン・ニューウェイがすでに2021年F1マシン『RB17』に焦点を合わせていると語る。レッドブル・ホンダの2020年F1マシン『RB16』が発表されてからまだ1週間もたっていないが、デザインの注目は過去10年間で最も大きな機会をチームに与えるであろう2021年のF1レギュレーション変更に注目が集まっている。
クリスチャン・ホーナーは、“空力の奇才”として知られる伝説のF1デザイナーであるエイドリアン・ニューウェイは新しいレギュレーションに気持ちを新たにしており、RB16とRB17との間でチームをわけて、2021年F1マシン『RB17』の開発を早期に開始している。2020年のF1マシンは今シーズンの安定したレギュレーションにより、前年モデルの進化型だが、クリスチャン・ホーナーは、2021年に導入されるレギュレーションの大変革にライバルよりも有利なスタートを切れるように早い段階でそのチャンスを掴まなければならないと感じている。「もちろん、今年のバランス調整であり、RB16にできる限り力を入れているが、RB17は新しい規制のために非常に異なるクルマだ。エイドリアンの多くの焦点はすでにRB17にあるが、我々にはある程度のリソースはある。れをパフォーマンスでどのように切り開くかだ」とクリスチャン・ホーナーは語る。。「今年はいくつかのマルチタスクをこなす必要がある。リソースには限りがあり、それをいかに効果的かつ効率的に使用するかが重要だ。現時点では両方の活動に十分に注力しているが、もちろん、今年の最初の3分の1以降に移行する予定だ」エイドリアン・ニューウェイは、バルセロナのカタロニア・サーキットで行われた2020年の最初のF1プレシーズンテストの大部分に出席し、レッドブルのデュオであるマックス・フェルスタッペンとアレクサンダー・アルボンは、3日間のトラックアクションでRB16で合計471周を記録した。「これはチーム全体にとって非常に成功したテストであり、私の意見では、プレシーズンテストで最も満足のいく第1週のひとつだった」とレッドブルのレースエンジニアリング責任者を務めるギヨーム・ロケリンは語る。 「問題はなく、クルマは非常にスムーズに走った。順調に進んでおり、2週目に向けて非常に優れたプラットフォームを手に入れたので、さらにパフォーマンスを追加したいと考えている」エイドリアン・ニューウェイは、ウィリアムズ、マクラーレン、そしてレッドブルと3つの異なるチームでF1ワールドチャンピオンを獲得したマシンを生み出してきた。エイドリアン・ニューウェイのデザインは、2010年から2013年にかけてダブルタイトルを4連覇したレッドブルの主な理由として評価されている。一時は、F1の第一線を退いて、レッドブルとアストンマーティンのコラボレーションの一環してハイパーカーの『ヴァルキリー』の開発に力を入れていたが、開発の最終段階は事実上終了し、アストンマーティンとのコラボレーションも今シーズン限りで終了する。