レッドブル・ホンダにとって2020年F1マシン『RB16』は是が非でも勝てるマシンに仕上げなくてはならない。2020年のレッドブル・ホンダのパフォーマンスには力が注がれている。マックス・フェルスタッペンは2020年末で契約外となり、ホンダはまだ2021年以降のF1にコミットしていない。
今年、F1には新たなフロントウイングが導入されたが、レッドブル・ホンダは今季マシン『RB15』でその解釈を誤った。以前のマシンは強力なフロントウイングをベースに構築され、空気を後方にむけ、足回りを密閉していた。しかし、今季、レッドブル・ホンダは簡素化されたフロントウイングでシーズンに挑み、空力プラットフォームはメルセデスほど安定していなかった。レッドブルのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは「我々の空力コンセプトはフロントウイングに大きく依存している。それはクルマの残りの部分に影響を与える。その結果、我々はマシンはコース上で非常にセンシティブだった」と認める。「このクルマはセットアップが非常に難しく、運転するのが大変だった。だが、それでも我々はシーズン序盤にも良い結果を出すことができた」レッドブル・ホンダのエンジニアは「我々はまだ風と温度にセンシティブすぎる」と auto motor sport に語り、それがRB16でクリアしたい2つのエリアだと説明した。「2020年は素晴らしいシーズンになるはずだ。メルセデス、フェラーリ、そして、我々の間での激しい戦いになるだろう」もうひとつの課題はホンダのF1エンジンの耐久性だ。スペック4までエンジンアップデートを投入したホンダは、3基の年間使用制限を守ることができなかった。ホンダのF1エンジンを搭載するレッドブルは5基、トロロッソは7基のエンジンを投入したのに対し、タイトルを獲得したルイス・ハミルトンは3基の制限内で戦い抜いている。「ホンダのエンジンは3~4戦しか戦わなかった。彼らは1つのエンジンで7戦を戦い抜くことはできない。フェラーリ、メルセデスとは同じレベルにはいない」とジャック・ヴィルヌーヴは motorsport-total.com に語り、ホンダがF1のロングライフのF1エンジンルールを守った場合、“パワーが低下する”はずだと指摘した。
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