レッドブルのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーが、ホンダF1とのパートナーシップ初年度、そして、来年にむけて語った。昨年末でルノーとの12年間におよぶパートナーシップに終止符を打ち、今年からホンダのF1エンジンを搭載したレッドブルは、3勝を含めた8回の表彰台、2回のポールポジション、3回のファステストラップを記録。2020年までだった契約を1年延長し、2021年もパートナーシップを継続することが決定している。
ホンダF1とのパートナーシップに踏み切ったことについてクリスチャン・ホーナーは「勇敢だが、正しい決断だった」と Auto motor und sport にコメント。「2台目の車は以前に比べてわずかに落ちらものの、過去2年間よりも多くのポイントを獲得した。我々はレースに勝ち、ポールポジションとファステストレースラップを達成した。 2019年が移行期になることは明らかだった。エンジンパートナーとの12年の後、まずは新しいメーカーにすべてを持ち込まれなければらなかった。振り返ってみると、我々は非常に良い方向にいるとしか言えない。パフォーマンスが向上し、信頼性に優れ、コミニュケーションも機能している。 2020年にトップに立つためのものが構築されていると感じている」マクラーレン・ホンダ時代、ホンダとマクラーレンの最大の問題は文化の違いとも言われていた。しかし、クリスチャン・ホーナーはコミュニケーション面でまったく問題はないと語る。「ホンダのヨーロッパの拠点は、ミルトンキーンズのファクトリーのすぐ近くにある。文化の違いについて話すつもりはない。我々は思ったよりも似ている。ホンダには、我々と同じ情熱と成功への決意がある」とクリスチャン・ホーナーはコメント。「さくらのモータースポーツ部門を見れば、彼らは私が話していることを把握している。F1はホンダのDNAの一部だ。東京に本社のロビーに置かれているリッチー・ギンザーのマシンはホンダにとってグランプリで初めて勝った。彼らは、ウィリアムズ・ホンダ、そして後にアイルトン・セナとマクラーレンとの歴史を誇りに思っている。ホンダは我々にとって完璧なパートナーだ」ホンダF1とのパートナーシップにより、レッドブルはチーム史上初めてファクトリーチームになった。「エンジンパートナーの焦点がレッドブルに向いているというのはまったく新しい感覚だ。我々はそれを知らなかった。常にカスタマーにすぎなかったからね。ホンダは、我々のドライバー、シャーシのためにエンジンを最適化している」近年、信頼性はレッドブルの弱点のひとつだったが、今年はマシンの信頼性が大幅に向上している。その理由についてクリスチャン・ホーナーは「我々はさまざまなテストベンチにいることが多い。コース上ではテストがより困難になっている。それがファクトリーステータスの利点だ」とコメント。「ホンダはそのために十分なエンジンを提供してくれている。これにより、限界までマシンのすべてのコンポーネントをテストできる。そのため、特定のピークがどれくらいの期間持続するかについて詳しく学ぶことができる。我々は、弱点がどこにあるかを十分に把握し、それらを整理することができる」今シーズン、ホンダはスペック4までアップデートを投入。それによってレッドブル・ホンダのドライバーは2度のエンジン降格ペナルティを受けることになった。「開発の3つの段階だけでメルセデスとフェラーリとのギャップを埋めることは不可能だっただろう。新しいアップデートごとにより多くのパワーを生み出した。そのためグリッドペナルティに対処する必要があった」最後にレッドブル・ホンダは2020年にタイトルを争うことができるかと質問されたクリスチャン・ホーナーは「我々はそれに向かって進んでいる」とコメント。「それが我々の目標であり、ホンダとマックスの目標でもある。我々全員が同じ船に乗っている」