レッドブルのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、レッドブル・ホンダの高地サーキットでの直線スピードの優位性は、ホンダF1エンジンのパワーと同じくらいシャシーのダウンフォースレベルが関連していると考えている。F1ブラジルGPでのマックス・フェルスタッペンのポール・トゥ・ウィンによる圧勝により、ライバルF1チームはレッドブルが搭載するホンダのF1エンジンの優位性を挙げた。
標高の高いサーキットでの空気の薄さでのホンダのF1エンジンは、フェラーリとメルセデスに対して有利に働いているとの推測を生んだ。しかし、クリスチャン・ホーナーは、セットアップの違いもパフォーマンス差の一因となったと考えている。「ダウンフォースレベルにも目を向けなければならないと思う」とクリスチャン・ホーナーはコメント。「メルセデスは我々よりも高いダウンフォースレベルを走らせたと思う。それはレースで彼らを助けたが、予選では助けにならなかったかもしれない」「彼らはレースで非常に競争力があり、間違いなくスティントの終わりには彼らの方が我々よりも少し強かったことがわかると思う。つまり、ラップタイムの生み出し方の妥協点だ」ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治は、レッドブルの優位性の重要な要因としてパワーユニットを挙げることは不可能であることに同意する。「標高の高さはパワーユニットだけでなく空力にも影響を与えます」と田辺豊治はコメント。「したがって、パッケージとして我々メキシコとブラジルでより優れた、あるいは強力なパッケージがありました。それに対する明確な答えはありません。」クリスチャン・ホーナーは、ホンダのF1エンジンがメルセデスとフェラーリに近づいており、3勝と2回のポールポジションを獲得した有望シーズンを過ごしたことは、来年にホンダに勢いをつけていると付け加えた。「ブラジルのでは過去5回のポールポジションがすべてメルセデスだったことを見れば、1991年以来初めてホンダがポールを獲得したことは素晴らしいことだった」とクリスチャン・ホーナーは語る。「そして、勝利も得ることができた。それは、彼らの努力が報われていることを示しており、我々が良い勢いを築いていると本当に感じている」