レッドブルのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、ホンダF1との新たなパートナーシップは期待を上回っていると語る。2015年にマクラーレンのパートナーとしてF1復帰したホンダだが、F1エンジンの信頼性とパフォーマンス不足は顕著だったこともあり、レッドブルがホンダを選んだことを疑問視する人々も少なくなかった。
しかし、2019年にレッドブル・ホンダは開幕戦で表彰台を獲得すると、前戦ブラジルGPではマックス・フェルスタッペンがポール・トゥ・ウィンで今季3勝目を挙げた。ホンダとのパートナーシップは予想以上に良いかと質問されたクリスチャン・ホーナーは「多くの点でそう思う。なぜホンダに切り替えたのかについて多くの疑問があったと思う」とコメント。「シャシー側では、フロントウィングのレギュレーションの変更により、シーズンにむけて考えていたよりも大きな影響を受けたと思う。ホンダは全てのエリアで我々の期待を超えているのは確かだ。このパートナーシップの非常にポジティブなスタートと切っている」ホンダは2006年から2008年にかけてF1を去る前にワークチームとして成功を収めていたが、2015年にマクラーレンのエンジンサプライヤーとして戻ってきた。2015年から2017年までのマクラーレン・ホンダの奮闘は有名であり、フェルナンド・アロンソが無線でホンダのF1エンジンを“GP2エンジン”として批判したのは語り草だ。そのため、トロロッソとレッドブルが2019年にホンダのパワーを使用し、2019年のF1ブラジルGPで2つのチームが同じ表彰台に立つと予想した人々はほとんどいなかっただろう。クリスチャン・ホーナーは、ホンダのF1パワーユニットの今年の進化は“素晴らしい”と述べ、来年はレギュレーションが変わらないことを考えば、2020年シーズンにとって非常に良い兆候だと語る。「両社は本当にうまくいっている。我々の初年度はこれまでに7回の表彰台、2回のグランプリ勝利、2回のポールポジションを獲得している。信頼性は強力だった」」とクリスチャン・ホーナーはコメント。今年、この新しいパートナーシップ初年度に常に移行の年だった、シーズンを通して勢いが増しているように感じるし、2020年に向けてすべての分野でレギュレーションが安定することで。現在のマシンであるRB15のポジティブな勢いを2020年マシンであるRB16に入れられることを本当に目指している」来週末は最終戦アブダビGPが開催される。レッドブルは2009年、2010年、2013年にルノーのF1エンジンで3回優勝した。それ以来、ヤス・マリーナで表彰台を獲得したのは1回だけとなっている。