レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、来年マーク・ウェバーが、キミ・ライコネン加入によりトロ・ロッソへ押しのけられるとの噂を否定した。マーク・ウェバーは、すでにレッドブルと2010年のレースドライバー契約を結んでおり、来シーズンもセバスチャン・ベッテルとレッドブルでチームを組むことが発表されている。しかし、フェルナンド・アロンソがフェラーリに移籍し、キミ・ライコネンがドライバー市場に出たことで、ライコネンのマネジメント側とレッドブルが交渉を進めているとの憶測が浮上した。
関係者のなかには、キミ・ライコネンはレッドブルのブランドイメージと完全に一致しているとの意見を持つものもいるが、一方でライコネンとレッドブルとの交渉は、単にマクラーレンとの契約金を引き上げるためのかけ引きだともみられている。しかし、来年トロ・ロッソが完全なコンストラクターとして自前でクルマを設計するのを支援するため、マーク・ウェバーがレッドブルからトロ・ロッソへ移籍するのは論理的だとの見方もある。「我々のチーム内には存在しない噂だ」とクリスチャン・ホーナーは語る。「マークと我々が来年どのような関係に誰もがわかっているし、彼もわかっている。彼は素晴らしいチームプレーヤーであり、彼のパフォーマンスにはとても満足している。セバスチャン・ベッテルとマーク・ウェバーが、来年の我々のレースドライバーであることは疑いのないことだ」