レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、2020年に向けて楽観的になれるひとつの要因としてホンダF1エンジンの進歩を挙げた。今年からホンダのF1パワーユニットを搭載するレッドブルだが、シーズン前半は空力レギュレーションの変更によるフロントウイングに苦戦し、F1オーストリアGPでマックス・フェルスタッペンが優勝するまでポテンシャルを最大限に引き出すことができなかった。
ヘルムート・マルコは、レッドブルはどこが問題だったかを理解しており、2020年シーズンには期待を持っていると語る。「我々はミスから学んだ。2020年はタイトルを争うことができると楽観的に考えている」とヘルムート・マルコはコメント。「そのミスのひとつは、マシンの開発が非常に遅れてしまったことにある。序盤の数戦は我々が望んでいたものにはならなかった。来年の目標はシーズン開始時から競争力を持っていることだ」シーズン開幕前、ヘルムート・マルコは、レッドブル・ホンダが5勝を挙げることを目標に掲げていた。だが、残り3レースという状況でレッドブル・ホンダはまだ2勝しか挙げられてない。その件についてヘルムート・マルコは「望んでいた結果からそれほどかけ離れているとは思わない。ブダペストでは勝利に非常に近づいていた」とコメント。「我々はモンツァでも速かったが、アクシデントが発生した。だが、シンガポールでは予想以上に弱かったように思う。最適なセットアップを見つけられなかった」「純粋な速さという点では、正しい方向に進んでいると思う。だが、夏休み明けは少し勢いを失ってしまった。フェルスタッペンはスタート直後に3度もインシデントに巻き込まれた」ヘルムート・マルコは、2020年にむけて強気な発言ができるのは、ホンダのF1エンジンが大きな進歩を果たしているからだと語る。「彼らは我々に約束していたものを届けてくれた。実際にはそれ以上だったかもしれない」とヘルムート・マルコはコメント。「信頼性の面では全く問題は起きていない。実質的にエンジンの故障は一度もなかった。彼らとの協力関係には非常に満足している。そして、来季に向けて彼らが準備しているものは我々に自信を与えてくれている」