レッドブルのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、2020年にレッドブルもしくはトロロッソのドライバーの候補として検討していないと改めて語った。ホンダが支援する日本人のトップドライバーである山本尚貴は、F1日本GPの金曜フリー走行1回目にトロロッソ・ホンダをドライブし、F1グランプリ週末デビューを果たした。
ピエール・ガスリーに代わって走行を行った山本尚貴は、レギュラードライバーのダニール・クビアトに0.1秒差と印象的なパフォーマンスを示した。山本尚貴には来年もF1でさらなるチャンスが与えられる可能性が高いと考えられているが、それはレースドライバーとしてではない。レッドブルはアレクサンダー・アルボンを2020年もマックス・フェルスタッペンのチームメイトとして起用し、トロロッソも現行ラインナップを維持すると考えられている。「彼(山本尚貴)はレッドブル・ジュニアチームのメンバーではない」とクリスチャン・ホーナーはコメント。「彼は日本でマシンをドライブするよう招待され、非常に良い仕事をしたが、彼はメインチームの検討中のドライバーではない。そして、トロロッソの主な目的はレッドブルのシートのための選択肢を提供することだ」「最終的には来シーズンに関して完全にフィックスしていないが、現在のドライバーのプールの外に目をむける可能性は極めて低いだろう」31歳という山本尚貴の年齢は別にして、彼がF1でレースする際のもう一つの障害は、日本以外でレースに出場しておらず、サーキットの知識が不足していることだ。また、2児の父親である山本尚貴だが、その部分は必ずしもリザーブドライバーとしていくつかのグランプリに帯同することの妨げにはならない。山本尚貴は、鈴鹿でのFP1走行の直後に自分の将来がどうなるかわからないが、自分のF1での走行は次世代の日本の才能のためにも重要になるかもしれないと述べている。「(ヘルムート)マルコに感謝しています。彼は素晴らしい機会を与えてくれました」と山本尚貴はコメント。「だから、満足しています。この機会は僕だけのものではありません。日本には、若くて速いドライバーがたくさんいます」「彼らのために自分のパフォーマンスを示した部分もあります。将来的に多くの日本人ドライバーが出てくることを願っています」ホンダの若手のなかで最も有望なのは、レッドブルのジュニアドライバーである角田裕毅だ。今シーズン、FIA-F3で初勝利を挙げたは、2020年にF2へのステップアップが決まっており、松下信治、福住仁嶺、牧野任佑よりも多くの成功を収めることが期待されている。角田裕毅についてクリスチャン・ホーナーは「彼は素晴らしい仕事をしている」とコメント。「角田は非常に有望な才能を持っているように見える。彼はヨーロッパで良い1年を過ごした。来年の彼のパフォーマンスを見ていくつもりだ」
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