レッドブルのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、ホンダのF1エンジンはメルセデスと同等のパワーを得たと確信しており、ロシアGPでのパフォーマンスに満足していると語る。ソチ・オートドロームは、エンジンパワーが重要なサーキットだと考えられており、レッドブルは大きな期待を抱いていなかった。ホンダと協議してソチで新品のスペック4エンジンを投入してペナルティを消化することにしたのはそれが理由でもある。
初日のセッション終了後、クリスチャン・ホーナーは「おそらくシンガポールでグリッドペナルティを受けるべきだった」と Auto-Motor-und-Sport にコメント。ソチ・オートドロームのセクター1はロングストレートが続くが、レッドブル・ホンダは速さをみせている。「今ではホンダのF1エンジンは、メルセデスやルノーと同じくらい強力だ。唯一、フェラーリだけがまだ上回っている。彼らは予選にむけて追加のパワーを温存していると考えている」とクリスチャン・ホーナーは語る。また、曲がりくねったセクター3でもレッドブル・ホンダはライバルよりも優位に立っていた。1週間前のシンガポールでは苦戦を強いられていた部分だ。シンガポールで競争力を発揮できなかったことについてクリスチャン・ホーナーは「空力パフォーマンスを最適に機能させるためにはフロントウイングをできるだけ地面に近づける必要がある。だが、シンガポールではそれは事実上不可能だ」と説明。「だが、ここはアルファルトがはるかにスムーズであり、我々の空力の優位性が再び浮かび上がっている。ソチは新しいシンガポールだ!」とクリスチャン・ホーナーはコメント。「だが、我々は日曜日に先頭からスタートすることはないので、優れた戦略プランでスタートする必要がある。レースペースが必要であり、金曜日はレースに焦点を合わせた」