レッドブル・ホンダは、F1シンガポールGPの決勝レースで、マックス・フェルスタッペンが3位表彰台、アレクサンダー・アルボンが6位でレースを終えた。クリスチャン・ホーナー(チーム代表)「非常に興味深く、戦略的なレースだった。序盤にフェラーリのルクレールがペースを管理しているのがわかったと思うし、最終的に全員が15周目くらいからレースを始めると一部の上位勢のタイヤはすぐに衰えていった。それで我々はマックスをできるだけ早くにピットインさせることを決断した」
「ベッテルと同じラップにギャップを見つけたことで、ヒュルケンベルグの真後ろで戻ることになった。それで彼は少しタイムを犠牲にしたし、それがなければルクレールのピットストップ後に先行することができていただろう。だが、メルセデスがもっと長く走ることを選んだことが彼に3番手のポジションを与えた。そこからよりフレッシュなタイヤを履いたルイスからのプレッシャーはあったが、マックスはレースをしっかり管理することができた。彼はミスを犯さず、表彰台にクルマを持ち帰ってくれた。アレックスに関しては再び非常に成熟したレースをしてくれた。彼は前のクルマの列の後ろに戻り、とにかく我慢のレースとなった。おそらく彼はずっとクリアラップが取れなかったが、レースとタイヤを非常にうまく管理した。初のシンガポールGPでのビッグファイブに次ぐ6位は非常に堅実なリザルトだ」マックス・フェルスタッペン(3位)「もちろん常に優勝を目指して戦っているが、オーバーテイクが難しいこのようなコースで、一つポジション上げて表彰台を獲得できたことはとても前向きな結果だと思う。さらにいい結果を期待していたレースウイークではあったが、予選で他車が見せていたペースから考えると、3位は十分にいい結果ではないだろうか。レースはタイヤをうまく機能させるためにペースをコントロールすることが重要であり、幸運もあり、今日はそれをうまく実践することができたようだ。前方のルクレールがうまくタイヤをコントロールできずにペースが上がらず、それが原因で全車が僅差だったので、ハミルトンをオーバーテイクすることができた。「ピットストップ後はペースもよく、セーフティカー解除後も3番手を手堅く走行していた。残り数周の時にニュータイヤを装着したハミルトンが迫ってきたが、最後まで抑えることができた。ファン目線ではそこまでエキサイティングな一戦ではなかったかもしれないが、僕たちにとってここはただの公道サーキットというだけでなく、体にはタフながらも走っていて非常に楽しいという側面もある。このレースウイークは期待した結果には届かなかったが、引き続き次戦まで改善に努めたいと思う」アレクサンダー・アルボン(6位)「レース中のほとんどがタイヤをうまくマネージメントすることだったので、体力的には楽な一戦だった。最後の20周だけは、体がきついと感じるくらいのプッシュをしていた。6番手からスタートし同じく6番手でレースを終えたこのレースは『マネージメントとの戦い』と呼べるのではないだろうか。レースというよりは、淡々とプロセスを消化するだけの走行に感じたときもあった。レース中ずっとメルセデスの後ろでつかえてしまったことも、フラストレーションが溜まった。抜きにくいコースであるためピットストップでポジションアップを狙ったが、成功させることができず、さらに何度かセーフティカーが出てしまった。2スティント目でボッタスをオーバーテイクしたかったけど、メルセデスを抜けるほどのペースがなかった。最初から最後までシルバーのリアウイングを見続けながら走行したのは、全く楽しいことではなかったが、僕がプッシュすれば彼もプッシュし、タイヤをセーブするタイミングも同じで、まるで前方のハミルトンを前に行かせるため僕を足止めしているのではないかと思うほどだった。とはいえ、初めてのシンガポールでのレースは結果的にポジティブな一戦となった。ペースもだいぶよくなり、前進していると感じている。レース中にも関わらず、スピードアップにつながるテクニックを見つけることもできた。驚いたことに観客の中にタイの国旗を持ってきてくれた方々が大勢いて、ここでの一戦が僕にとってもとても特別なレースになった」