レッドブル・ホンダは、今週末モンツァで開催されるF1イタリアGPでマックス・フェルスタッペンにもホンダの“スペック4”F1エンジンを投入するようだ。ホンダF1は、前戦F1ベルギーGPの金曜日にアレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)とダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)の2台にのみ“スペック4”エンジンを投入。ホンダ系の全ドライバーはパワーユニットコンポーネントの年間使用制限の上限に達しているため、アルボンは17番グリッド、クビアトは19番グリッドに降格となった。
レッドブルは、アレクサンダー・アルボンのエンジンはスペック2に戻したことを示唆しているが、継続して使用したダニール・クビアトは4位でフィニッシュ。レース後、ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治は「週末に投入したスペック4のPUが問題なく機能し、多くのデータを収集できました。ここからさらに分析を進め、今後のレースにつなげていきたいと思います」と語った。今週末F1イタリアGPが開催されるモンツァは、F1カレンダーでも屈指のパワーサーキットだが、オーバーテイクは不可能ではない。ホンダF1のマネージングディレクターを務める山本雅史は「パワーサーキットもあんまりサーキット特性が気にならない状況に見えてきている感はあるので、あくまで僕個人の意見ですけど、スパは全開率が長いので、そういう意味ではモンツァは面白いレースになるんじゃないかなと少し思っているですよ。モンツァは1コーナーもそうですし、次の2個目のシケインもそうですし、スパより僕は抜けるコースだと思っています」と語っている。F1ベルギーGPのレース後、レッドブルのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは「モンツァではフェルスタッペンも新しいエンジンを使うことになるかもしれない。だが、まだ確定ではないんだ。それについてホンダと話し合っているところだ」とF1ベルギーGP後にコメント。レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコも「彼は新しいエンジンを走らせることになるだろう」と ORF にコメント。「残念ながら、新しいエンジン投入にはグリッドペナルティが伴うため、来週のレースではグリッド後方のどこかでレースをスタートする必要がある」マックス・フェルスタッペンは、グリッドペナルティについてはそれほど気にしていないと語っている。「オーバーテイクすればいいだけだよね」とマックス・フェルスタッペンはコメント。「エンジンペナルティについてはまだ何も確定していないけど、後方からスタートしても大したことではないと思う」「僕たち全員がフェラーリがあそこで本当に速いだろうことはわかっている。後方からスタートすれば、トップ4に追いつくことはできないかもしれない。でも、その後ろには追いつくことは可能だと思う」レッドブルとホンダは、イタリアGPの次に開催される得意とするシンガポール、そして、ホンダのホームレースとなる鈴鹿でペナルティを受けないことを切望しており、F1日本GPに関しては保険として直前のロシアでも鈴鹿用に新品エンジンの封を切ってプールすると予想されている。
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