レッドブルF1チームは、F1オーストリアGPでマックス・フェルスタッペンで優勝できる速さを発揮できた理由を完全には理解できていないと認める。マックス・フェルスタッペンの2019年の初勝利は、スタートでアンチストールが起動して7番手に後退した後、順位を上げていく猛チャージによって生まれた。マックス・フェルスタッペンのその走りは、フェラーリやメルセデスが有利だと考えられているパワーセンシティブなレッドブル・リンクで発揮された。
レッドブル・ホンダのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、メルセデスとフェラーリに対するレッドブル・ホンダの相対的なパフォーマンスを考えれば、RB15がどのようにあのような強力なパフォーマンスを発揮できたのか確信が持てていないと語る。「レース後半、我々は本当に火がついていた」とクリスチャン・ホーナーは説明する。「クルマは信じられないくらい速かった。実際のところ、我々はその理由を完全には理解できていない」「もちろん、我々が過去数戦でクルマに投入したアップデートがまとまって非常にうまく機能し始めてきたという部分もあるが、今回のレースは苦労しての勝利だった」「我々は4つの主要なポジションのうちの3つを追い抜いて実現しなければならなかった。まさにマックスはそれをやってのけた」レッドブルはオーストリアに新しいフロントウイングを含めたアップデートをマックス・フェルスタッペンのマシンにのみ投入。フェルスタッペンはそれがマシンの感触とグリップの改善に役立ったと考えている。レッドブルの勝利は、2019年にルノーからホンダに切り替えてからの初勝利となった。モータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、シーズン開幕前に掲げていた“少なくと5勝”という目標に近づいたと考えている。だが、それはレッドブル・ホンダが残りの12レースで4勝を挙げる必要があることを意味し、メルセデスが開幕から8連勝を果たしてきたことを考えれば、困難な目標だと考えることができる。しかし、ヘルムート・マルコは5勝という目標は変わっていないと頑なだ。「東京での記者会見で私は5勝を挙げると約束した」とヘルムート・マルコはコメント。「私が狂ってしまったのではないかと言っている人もいた。それでも我々はそれらを達成できると思う」だが、クリスチャン・ホーナーはその目標を軽く扱った。「我々は1レースずつ物事を進めていく」とクリスチャン・ホーナーはコメント。「我々はホンダとのレース勝利を収めた。それは彼らにとって素晴らしい瞬間だった。彼らは27年で1勝だけだったと思うし、我々はそれを土台にしてこれからトライしていく」「我々はクルマにパフォーマンスを加え、プッシュし続けていく。だが、最初の目標は大いに達成された」関連:ホンダF1ファンを痺れさせた『エンジンモード11 ポジション5』