レッドブル・レーシングのチーフエンジニアを務めるポール・モナハンは、ホンダは可能な限りのアップデートを投入していると述べ、パッケージとして前進させることが重要だと語る。今年、ホンダのF1パワーユニットに変更したレッドブルは、昨年よりも多くの勝利を獲得することを期待してシーズンに入った。しかし、実際にはメルセデスがシーズンを支配し、レッドブルはまだマックス・フェルスタッペンの2度の3位表彰台を獲得しただけとなっている。
F1オーストリアGPの金曜記者会見に出席したポール・モナハンは、ここまでのシーズンについて「チームの観点では全てのレースで勝利を狙えているわけではないので、失望というよりもフラストレーションの要素があると思う」とコメント。「我々はパワーユニットを変更し、その後、ボディワークを変更していったことを忘れないでほしい。そのため、我々はおそらく他チームよりも冬に多くのことをこなさなければならなかった。このクルマは立ち止まっているわけではない。プロトタイプ。だから、全てのレースで変化している。大量に変化することもあれば、小さな量のときもある」「我々の友人であるホンダはできる限りのアップグレードを行っている。そのため、我々はパッケージとして前進させようとしている。目標は明白だ。常に改善することだ。我々の相対的な改善比率がライバルを捕えられるかどうかだ」今シーズン中にメルセデスやフェラーリに追いつくことができると考えているかと質問されたポール・モナハンは「そうだね、そうでなければならないと思う」とコメント。「そうでなければ、『来年を目指していこう』と言わなければならない。我々は可能な限りすべての段階でトライし、学んでいる。彼らに近づけば近づくほど、来年はより良い一年になるだろう。彼らを捕えられれば素晴らしいだろう。実際、それが我々自身を進歩させることになる」「我々のコントロールできる唯一のことはマシンのパフォーマンスだ。他の事に影響を与えることはできない。彼らは自分たちのやるべきことをするだろう。集中してそこに取り組まなければならない」マックス・フェルスタッペンの活躍に対して、開幕戦からピエール・ガスリーはパフォーマンスを発揮できていない。しかし、ポール・モナハンはチームとして全力でサポートしていくと語る。「私の考えでは、彼のコメントによるとピエールはマックスよりもコーナーの特定のセクションをドライブすることに少し困難を抱えていると思う。だが、彼は速く、若いドライバーだ。それを忘れないでほしい。そして、彼は非常に強力なチームメイトと対戦している。今週末、彼はすぐにはるかに満足していた。彼にはペースがあるし、彼の自信は再び上がっている。彼は我々のチームの一員だ。我々は持っている全てのエネルギーで可能な限りベストを尽くして彼をサポートしていく。彼は良くなると思う」一方、マックス・フェルスタッペンは最近パッケージへの不満を示し始めており、チーム移籍も囁かれている。レッドブル・ホンダのプロジェクトを長期的に信頼させ続けることにどれくらい自身があるかと質問されたポール・モナハンは「我々はマックスにレースでの勝利に挑戦できる車を与えられると自信を持っている」とコメント。「そのタイムスケールは我々のコントロールできるものではない。他に追いつかなければならないし、それを達成するためには彼らを追い抜かなければならない。パフォーマンスを改善させるためにシャシーとエンジンの両方に多くのアップグレードがある。準備が整ったとき、それらが正しく、クルマにそれなりの違いをもたらせると考えるときにそれらを展開する。進歩を果たすことができれば、実際にそれは来シーズンのスタートにも生きてくる」
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