レッドブルのヘルムート・マルコは、メルセデスがF1から不当な優遇を受けているのではないかと疑っていることを認める。今年、メルセデスは開幕から7連勝を果たしている。それにはピレリが2019年に導入したトレッドの薄いタイヤがメルセデスに有利に働いているためだと見られており、メルセデスがその変更を希望したことからヘルムート・マルコは“メルセデス・タイヤ”だと批判している。
また、先週末のF1カナダGPではセバスチャン・ベッテルがトップでチェッカーを受けながらもペナルティによって2位に降格。メルセデスのルイス・ハミルトンが表彰台のトップに立った。セバスチャン・ベッテエルは、レース後に“癇癪”を起こし、ルイス・ハミルトンのクルマの前からナンバー1ボードを取り上げて、自分のマシンが駐車されるべきだった場所に置き、ハミルトンのマシンの前にナンバー2のボードを置いて裁定に無言の抗議した。ヘルムート・マルコは「彼がサインを入れ替えたとき、彼は若い人々に自分の価値観に立ち向かうべきだということを示したにすぎない」とヘルムート・マルコは Auto Bild にコメントしてセバスチャン・ベッテルを擁護した。セバスチャン・ベッテルの抗議の一部は、ヘルムート・マルコが考えているF1がメルセデスを不当に優遇していると考えているものへのものだったかもしれない。「こう言い換えてみよう。近年のレギュレーションの変更や蹴っては常にメルセデスにとって有利に働いていることは注目に値する」とヘルムート・マルコはコメント。「例えば、ピレリは2019年にタイヤをオーバーヒートしないように変更したが、昨年、そのような問題を抱えていたのはメルセデスだけだった」「2019年になり、突然、メルセデスだけが常に適切な作動ウインドウに温度を入れられるようになった。それ以外の全員がはできていないのにね」「すべてのクルマのコンセプトをダウンフォースを減らすというものだった。メルセデスだけが、多くのダウンフォースとトラクションを備えたクルマを製造してた。後から考えれば、まさにそれが新しいタイヤから最大限を引き出すための方法だ」「メルセデスが我々よりも早くにデータを入手したことを証明することはできないが、私はその可能性を除外することはできない。我々レッドブルはF1の今後の発展に密接に注意を払っていくし、ピレリとも議論していくことになるだろう」メルセデスのトト・ヴォルフは、ヘルムート・マルコの発言に反論する。「我々はそのような声に気を取られるわけにはいかない」とトト・ヴォルフはコメント。「毎年、我々はピレリから新しいタイヤを入手する。より早く理解できるときもあれば、トラブルを抱えることもある。公正な競争相手として、我々は与えられたものを最大限に生かしている」