レッドブルの上層部は、フェラーリもレッドブルも2019年にメルセデスを倒すことはできないと考えている。メルセデスは、開幕から5戦連続で1-2フィニッシュというパーフェクトなスタートを切っており、これまで苦手とされた低速のモナコでも他を寄せ付けない速さをみせている。レッドブルのデザイナーを務めるエイドリアン・ニューウェイは、新しいレギュレーションとタイヤはメルセデスの有利に働いたと考えている。
「タイヤの作動ウインドウは完全にメルセデスに有利に働いている」とエイドリアン・ニューウェイは Auto Motor und Sport にコメント。メルセデスのエンジニアは「新しいタイヤはあまり多くのことをする必要なく我々の最大の問題を解決した」と語っている。エイドリアン・ニューウェイは、この状況は残りのシーズンでも劇的に変化する可能性は低いと考えている。「それは難しいだろう。クルマの全体的なコンセプトはタイヤが熱くなりすぎないように設計されている。そのコンセプトから抜け出すのは常に困難だ」「新しいフロントウイングはメルセデスのコンセプトにより調和している」エイドリアン・ニューウェイは、メルセデスの支配は2020年だけでなく、2021年も続く可能性があると懸念している。「彼らの空力部門は我々の2倍の規模があるので、彼らの50%が現在のクルマと2020年に集中したとしても、残りは2021年に取り組むことができる」エイドリアン・ニューウェイは、2021年にむけて役立つことのひとつとして、FIAが新しいレギュレーションの発表をできる限り延期してくれることだと語る。「彼らの時間が少なければ少ないほど、全てのチームにとってより公平になるだろう」レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、メルセデスがモナコで優位性を継続していることは残りのシーズンにとって悪い兆候だと語る。「今のところ、彼らの支配はアブダビでの当たり前にシーズン最終戦まで続くことになると考えなければならないだろう」とヘルムート・マルコは Kronen Zeitung に語った。
全文を読む