レッドブル・ホンダは、2019年のF1モナコGPに先端にあった吸気口を廃したより従来型のデザインのトノーズを投入。フロアにもアップデートを加えている。ノーズ先端の吸気口は2018年のRB13で初登場。FIAのフロントクラッシュ構造の規定を満たしつつ、後部で気流を剥がれはじめるて高圧部分を発生することを避けるための試みだと考えられている。
それ以来、レッドブルのF1マシンのノーズ先端には吸気口が備わっていたが、今週末のF1モナコGPでは2016年に遡った“突起型”の設計が持ち込まれた。突起型の構造に戻した理由は定かではないが、吸気口から下向きに空気が流れることでマシン下部の低圧領域が取り除かれて、ある程度フロントが浮き上がるリフト減少が起こっていた推測されている。モナコは、ダウンフォースとフロントエンドのコントロールが最も重要であるため、リフトが解消されることでドライバーがストリートサーキットへの挑戦する集中することに役立つと考えられている。新しいノーズは、シーズン序盤の設計により近い異なる仕様のフロントウイングと一緒に導入される。ミドルエレメントが分割しないデザインによって、トップエレメントのカーブをさらに下方に曲げることができ、インボードセクションでより多くのダウンフォースを生み出し、フロントエンドのレスポンスの改善を狙っていると推測される。サイドポッドのアンダーカット付近のフロアには気流を外側に向けるように4つの小さなフィンが追加されている。鋸歯型の形状のフィンは大量の乱流を発生されるリアタイヤへの影響を制限して、リアのダウンフォースを稼ぐことが目的とされていると考えられる。レッドブルは歴史的にーナリングに強いダウンフォースマシンを特徴としてきたレッドブルだが、今シーズンはここまでRB15はコーナーでのバランスに苦しんでいる。レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、昨年までは非力なルノーのF1エンジンのためにダウンフォースを減らしてトップスピードを高めるマシン設計を強いられてきたことが、今シーズン序盤の空力問題に影響を及ぼしていると語る。「ここまでダウンフォース不足が我々の問題だった」とヘルムート・マルコはコメント。「クルマの設計は元エンジンパートナーのエンジンパフォーマンスの不足を前提としたものだった。そのため、我々は効率性を考慮して設計しなければならなかった。それによって我々はコーナーでタイムを失っていた」「ホンダがエンジンパフォーマンスを大きく改善させたことで、我々は今それに対応することができる」
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