レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、女性ドライバーにはF1はあまりに身体的な要求が高すぎると考えている。来月、女性ドライバーのみで争われる新たな国際レーシングシリーズ『Wシリーズ』がホッケンハイムで開幕。参戦するドライバーのなかにはF1を目標に掲げる者も多い。
しかし、ヘルムート・マルコは、F1マシンのスピードとパワーは女性ドライバーが扱うにはあまり要求が高すぎると語る。「身体的に巨大な要求であり、女性にとってはあまりにも困難で激しすぎるかもしれない」とヘルムート・マルコは Kleine Zeitung にコメント。「時速300kmで運転していて、ホイール・トゥ・ホイールで戦うのは残虐な行為だ。それが女性的なものかどうか私にはわからない」ヘルムート・マルコは、たとえパワーステアリングのような最新のドライバーエイドの助けを借りても、女性が男性と公正に競争するにはあまりにも身体的に不利だと感じていると語る。「現在はパワーブレーキがあるが、それでも多くの努力そこに注がなければならない」「コックピットに閉じ込められ、温度は40~50℃になる。熱いケーブルが通り過ぎる。シンガポールでは倒れそうになっているトップドライバーたちを見てきたし、女性ドライバーには身体的負担が大きすぎると思う。F1にフィットしなければならないし、肩には非常識な力が必要となる」ヘルムート・マルコは、オーストリアのシュピールベルクにあるレッドブル・リングのゲッセルカーブは、ドライバーに4Gの加速を与えていると付け加え、「なぜテニスでセリーナ・ウィリアムズ対ノバク・ジョコビッチの試合はないのか?」と締めくくった。
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