レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、ホンダとF1エンジン契約を結んだときは“馬鹿”だと言われたが、開幕戦オーストラリアGPでの3位表彰台によってその見方が間違ったものであることを証明できたと確信している。F1オーストラリアGPでは、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが3位表彰台を獲得。ホンダに11年ぶりとなる表彰台をもたらした。
レッドブルは、ホンダと契約することへの疑念を払拭し、チームの士気にとっても大きな後押しとなった。ヘルムート・マルコは「我々は今年、ワールドチャンピオン争いに戻れると思っている。彼らはホンダと契約した私は馬鹿だと言っていた。それどころか、よくあることだが、私は正しかった」とヘルムート・マルコはコメント。2017年末にマクラーレンに侮辱され、捨てられたホンダは、レッドブルが舞台裏でトロロッソとの契約をオファーするまでほぼF1での居場所を失っていた。だが、2018年の1年間ではトロロッソがホンダの実験台となり、今年からホンダはレッドブル・レーシングを加えた2チーム・4台体制でF1に挑んでいる。これまでルノーのカスタマーにすぎなかったレッドブル・レーシングだが、ホンダとのワークスパートナーシップによって徹底的なマシン開発が可能になった。レッドブルは、ホンダに最速で強力なパワーユニットを求め、エイドリアン・ニューウェイが本格復帰してRB15を開発。アルバート・パークではその実力が示された。その違いについてヘルムート・マルコは「現在、我々は理想的なレースカーを設計できるようになっている」とコメント。「例えば、冷却を最も効率的に機能させる方法を研究するにはエンジニアと協力する必要がある。以前はルノーからエンジンを手に入れて、クルマに適応させなければならなかった」「これまでホンダは約束を守ってくれているし、まもなく新しいアップグレードが入る。シーズンを通してホンダはメルセデスやフェラーリに匹敵できると確信している」
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