レッドブル・レーシングは、新しいF1エンジンパートナーであるホンダとともにこれまでで最高のプレシーズンテストを行うことができたと語る。レッドブル・レーシングは、現時点ではフェラーリが総合的に優位性を持っていることを認めているが、レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、冬季テストの段階での進歩についてこれまでこれほどまで有望だったことはないと語る。
「ここまでのレッドブルとトロロッソについて話をすれば、我々は非常に良い時間を過ごせている」とヘルムート・マルコは Sky Sport F1 にコメント。「シーズンに向けてこれほどまでに良い準備ができたことはなかったと思う。両方のチームにとってね」レッドブルは、ホンダのF1エンジンが十分なエンジンパワーを提供すると確信していると繰り返し述べていたが、信頼性については大きな疑問符だったと認める。しかし、レッドブル・レーシングは475周、トロロッソは482周を走破し、ホンダとしてもF1エンジンという点でルノー、そして、メルセデスさえも多くの走行距離を走り切った。ヘルムート・マルコは、両方のチームが大きな問題に見舞われることなく走行できたことで、信頼性についての心配は軽減されたと語る。「新しい時代だ。我々は振り返らない。我々は前を見ている」とヘルムート・マルコはコメント。「もちろん、信頼性には懸念を抱いていた。だが、これまでのところはまったく問題はない。ホンダとの仕事は新しいカルチャーでもあるが、我々にとても良くフィットしている」ヘルムート・マルコは、フェラーリが現時点での優勝候補だという見方に同意するが、レッドブル・レーシングはその戦いのなかにあり、2019年にホンダのF1エンジンでレースに勝てると考えていると語る。「昨日、サーキットで見たが、現時点ではフェラーリが最速のクルマであることは間違いない。だが、その背後にレッドブルとメルセデスがいる。メルボルンまでに何ができるか見てみよう」「だが、我々は今年、自分たちの力でレースに勝てるとかなり楽観的に見ている。他チームが問題を抱えたり、モンテカルロやシンガポールといった特別なサーキットだけでなくね」F1バルセロナテストでは、トロロッソ・ホンダのアレクサンダー・アルボンが総合2番手タイムを記録し、チームメイトのダニール・クビアトも3番手タイムを記録していることからわかるように、ホンダのF1エンジンの生のペースに支えられている。レッドブル・レーシングのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーも、ホンダのF1エンジンに満足していると語る。「エンジンにはとても満足しているし、今週、物事がいかにスムーズに進んだかにも満足している」とクリスチャン・ホーナーは MotosportWeek.com にコメント。「シャシーとエンジンの統合という点では本当に満足している。非常に嬉しいサプライズだ。すぐにこうなるとは期待していなかった」クリスチャン・ホーナーは、レッドブル・レーシングがホンダの2019年型F1エンジンのバイブレーション問題に苦しんでいるとの噂を完全に否定している。「いかなる走行においても我々にはまったくバイブレーションの問題は発生していない」とクリスチャン・ホーナーはコメント。「去年、トロロッソでドライブトレインの統合を担当したレッドブル・テクノロジーは、どのようなことを予測すればいいかに関してかなり本格的な知識を有している。ホンダとの仕事上の関係とコミュニケーションは心強いものだった」「シャシーとドライブトレインへのエンジン統合は、我々が見てきたなかでもベストのひとつだ。非常に優れたパッケージだ」