レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、2020年以降もホンダがF1に留まるのであれば、レッドブルもF1を続けていくだろうと語る。F1とチームを結びつける現在の“コンコルド協定”は2020年12月に失効する。F1は、2021年に大幅なレギュレーション変更を予定しているが、詳細の議論は難航しており、予算制限や分配金など問題は山積みだ。
ヘルムート・マルコは、レッドブルが新たなF1契約を締結するかどうかは、リバティ・メディアとの交渉がどうにるかにもよると語る。「現時点では何も決まっていない」とヘルムート・マルコは Auto Motor und Sport にコメント。「レギュレーションは確定しておらず、商業権保有者との同意もしていない。何もね」レッドブル・レーシングは、12年間に及んだルノーとのカスタマー契約を解消し、今年からホンダのワークスパートナーとしてホンダのF1エンジンを搭載する。昨年9月にヘルムート・マルコは、ホンダF1とのパートナーシップがレッドブルのF1における将来を決めることになると発言。成功を信じてはいるが、2021年までにレースとタイトルに結びつかなければ、F1を撤退することになるだろうと述べていた。「今後数年、ホンダと素晴らしい協力関係を築いていけることを嬉しく思っている。何らかの理由で協力関係が期待通りに機能しなければ、レッドブルはF1を離れることになるだろう」しかし、ホンダとのコラボレーションを進めていくにつれて、V6ターボ“パワーユニットッ時代に対するレッドブルの姿勢は変化したとヘルムート・マルコは語る。「我々はホンダと同じプローチを採っている」とヘルムート・マルコは語る。「最終的には明確になることを願っているし、ホンダが2020年以降も留まるという決断をするのであれば、我々は彼らが参加するために必要なすべてを提供していくだろう」「我々はずっとハイブリッドエンジンに反対だった。だが、ホンダはこのエンジンに取り組み続けることを望んでいる」とヘルムート・マルコはコメント。「我々は気持ちを変えた。今はホンダが我々のサプライヤーだからね」「14年間で初めて我々はファクトリーチームとして扱われる。当然ながら、まったく異なる状況が生まれている」ヘルムート・マルコは、日本のホンダF1の研究開発リソースのクオリティはライバルの“誰にも匹敵できない”ほど優れていると語っている。「ホンダは、完全にコミットし、人材と技術リソースがあり、我々をナンバー1チームとしてみなしてくれるパートナーだ。来年、ホンダははるかに多くの努力を注いでくれるだろう。彼らにはさくらに他の誰も匹敵できない開発センターがある」「我々はホンダに対してマクラーレンとは異なるアプローチをしている。彼らはエンジンの外観や発電セットの設置場所をほど決定していた。我々は純粋に彼らに最高のエンジンを構築するように言っており、それをなんとかシャシーに収容しようとしている。我々はすべてを一緒に話し合いながら進めている」