レッドブルのモーターポーツアドバイザーは、2019年にトロロッソのF1ドライバーとしてセバスチャン・ブエミを起用することを検討したものの、そのために必要な資金的な余裕がなかったと明かした。セバスチャン・ブエミは、2009年から2011年まで3年間トロロッソのF1ドライバーを務めたあと、フォーミュラE、FIA 世界耐久選手権(WEC)でチャンピオンを獲得するなど成功を収めている。
今年もトヨタからWECに参戦するセバスチャン・ブエミは、フェルナンド・アロンソと中嶋一貴とともにTS050 HYBIRDの8号車を走らせており、昨年はル・マン24時間レースを制するなど、2度目のWECタイトル獲得にむけて強力なシーズンを過ごしている。セバスチャン・ブエミは、2012年からレッドブル・レーシングのテスト兼リザーブドライバーを務めており、2019年も引き続きその役割を果たすことが発表されている。今年、トロロッソ・ホンダはラインナップを一新。ダニール・クビアトとアレクサンダー・アルボンというレッドブルのジュニアプログラムの出戻りでシーズンを戦う。しかし、レッドブルに資金的な余裕があれば、トロロッソ・ホンダのどちらかのシートにブエミが座っていた可能性があったとヘルムート・マルコは語った。「彼はフォーミュラEで非常に高額なお金を稼いでいる」とヘルムート・マルコは Motorsport-Total にコメント。「彼は幸せな環境にいる。我々はフォーミュラEと世界耐久選手権で彼が稼いでいるのと同じ給料をトロロッソで彼に提供することはできなかった」セバスチャン・ブエミは、WECでトヨタ、フォーミュラEで日産、そして、レッドブルでホンダと日本の自動車メーカーと関わりの深いドライバーとなっている。