レッドブル・レーシングは、F1アメリカGPの決勝レースで、マックス・フェルスタッペンが2位表彰台を獲得。ダニエル・リカルドはエンジントラブルでリタイアでレースを終えた。18番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペンだが、1周目に9番手まで順位を上げ、スーパーソフトの第2スティントでトップに迫るなど好パフォーマンスを見せて2位表彰台を獲得。ファンが選ぶ“ドライバー・オブ・ザ・デー”に選出された。
ダニエル・リカルドは4番手を走行していた9周目に突然のストップ。今シーズン7度目となるリタイアを喫した。クリスチャン・ホーナー (チームプリンシパル)「今日もまたマックスによる見事な走りを見せ、18番手からスタートし、1周目には9番手まで順位を上げていた。彼はソフトタイヤでスタートし、素早くフィールドを駆け上がっていった。その後、我々は適切なタイミングでボッタスをオーバーカットしてスーパーソフトで出て行った。その時点で我々は2ストップレースになると考えていたが、マックスがタイヤマネジメントで本当に素晴らしい仕事をしたことで1ストップに変更した。ラスト10周が重要なものとなった。彼はキミに迫り、2ストップ戦略のルイスははるかに速いペースで上位2台に近づくことができた。過去2周にわたるマックスとルイスのフェアで良質な戦いは、キミに素晴らしい勝利を得るために一息つくスペースを得え、マックスは素晴らしい2位を獲得した。ダニエルに関しては、レースを力強くスタートして競争力を見せていたので、あれほど早く彼をレースから失ってしまうことになったことに大きなフラストレーションを感じる。エンジンのエネルギーストアが完全に故障したと思われるバーレーンのトラブルの再発のようだ。幸いにもソチで導入した分がもう1基あるので、来週末のメキシコではペナルティを回避できるはずだ。チーム全体がダニエルに同情している。我々との残りのレースを何としても良い形で終わらせてやりたいが、最近のレースでは我々のコントロールの及ばないところでそれができなくなっている」マックス・フェルスタッペン (2位)「今日は予想よりもはるかにうまくいったと言って間違いない。1周目にトラブルを避けることができたし、僕のクルマのペースは本当に強かったので順位を上げていくことができた。それで自分のリズムを落ち着かせられて前のクルマを捕えることができたので本当に重要だった。ソフトコンパウンドがベストだとは思っていなかったし、ピットイン後のスーパーソフトの方が快適に感じたし、コントロールすることができた。バルテリをアンダーカットできたのは理想的だったし、おそらく表彰台を達成するための鍵だった。チームの素晴らしい判断だ。実際、僕たちの戦略全体がはまったし、ピットストップをした後はスーパーソフトで最後まで走り切ることができた。残り10周はかなりエキサイティングだった。特に上位を争っているのは柔らかい方のタイヤを履いているクルマだけだったからね。キミに近づこうとしたけど、同時にミラーでルイスから注意の目をそらさないようにしていた。接戦だったけど、なんとか2位で踏ん張ることができた。ルイスは仕掛けてきたけど、僕たちはお互いに多くのスペースを与えていたし、ありがたいことに彼が少し脹らんで、トラックの汚れた部分を走った。終盤はトラクションが尽きてきていたと思うし、キミを攻める準備はできていなかった。メキシコに向かう前にチームはちょっとしたお祝いをするけど、メキシコではさらに良い結果を目指すつもりだ」ダニエル・リカルド (リタイア)「レースを速い段階でリタイアするのは本当にフラストレーションを感じるし、現時点ではまったく運に恵まれていないように思う。ただすべてのスイッチが切れた。シーズン序盤のバーレーンと起こった問題とほぼ同じように思える。無線で誰かとコミニュケーションを取ることすらできなかったし、バッテリーの故障だと思う。今はレースがどのように展開したかを見て、さらに受け入れるのが難しくなっている。かなり面白いレースになっていただろうし、マックスにとっては素晴らしい午後だったからね。正直、それ以上言えることはない。今年は自分ではコントロールしようのないことが何度もあったけど、僕にはトライし続けることしかできない。一番残念なのは、レッドブルと一緒に戦えるレースが少ししか残っていないことだ。もっといい結果を残したい。少なくともあと1回はチームとお祝いをしたいし、そのフィーリングを味わうために表彰台に上がりたいと思っているけど、レースはもう残り少なくなってきているし、現時点でそれを叶えるのはかなり難しい」