レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、ダニエル・リカルドがチームを離れることを決断したのは、マックス・フェルスタッペンの“サポート役”を果たすことになるかもしれないという懸念を抱いていたに違いないと考えている。過去5シーズンにわたってレッドブル・レーシングでF1を戦ってきたダニエル・リカルドだが、今シーズン限りでチームを離れ、2019年にルノーに移籍することを決断。そのニュースはF1界に衝撃を与えた。
「5年間を経て、彼は新しいチャレンジ、新しい入学案内が必要だという思いが強くなったんだと思う」とクリスチャン・ホーナーはF1公式サイトにコメント。「もちろん、彼がルノーF1チームに加入するという選択をしたのは、彼らが優位に立てると感じたからだと思う。彼は我々と過ごしていた時間のなかでルノーのプロダクトを非常に良く知っている」「それに彼はおそらくもっと小さな環境で主導的な役割を果たすことを望んでいたんだと考えずにっはいられない。彼とマックスとの間の競争は非常に激しかった。マックスはますます強くなっている。ダニエルは立ち去って何か他のことをするにはちょうどいいタイミングだと決断したんだと思う」クリスチャン・ホーナーは、ダニエル・リカルドとマックス・フェルスタッペンはレッドブル・レーシング内で常に“平等なステータス”を与えられていたが、そのなかでのフェルスタッペンの改善がリカルドの決断を促したと考えている。「彼はスピードと強さという点でマックスが成長しているのを目の当たりにしているし、もっとわかりやすく言えば、彼はサポート役に回りたくはなかったんだと思う」とクリスチャン・ホーナーはコメント。「彼らは決して異なった方法で扱われているわけではない」「それがダニエルの意思決定の大部分を占めていたかもしれないと考えずにはいられない。それがフェラーリやメルセデスであれば、理解はできる。だが、彼のキャリアのこの段階ではそれは大きなリスクになる」クリスチャン・ホーナーは、レッドブルはダニエル・リカルドの契約要求のすべてを満たす準備ができていたと語る。「かなり控えめに言えば、付き合いたいと思っている少女を説得しているような感じだった」とクリスチャン・ホーナーは語る。「ダニエルは、ディートリッヒ(マテシッツ/レッドブル オーナー)、ヘルムート(マルコ/レッドブル モータースポーツアドバイザー)、そして、私自身と会話をしていた。そして、我々はそれを実現しようと努力していた」「心が実際にそこになければどうにもならない。ちょうどそのような感じだった。最終的に我々はダニエルが望み、求めてきた全てを与えたが、それでも彼の心に『レッドブルで続けていきたい』と言わせるには十分ではなかったんだと思う。お金でもなく、ステータスでもなく、ポジションやコミットメント、期間でもなかった。彼は『今、キャリアのこの段階で何か他のことをする必要がある』と感じ単だと思う。素晴らしい選択かもしれないし、後悔することになる選択かもしれない」また、クリスチャン・ホーナーは、ダニエル・リカルドの決断は、来年からレッドブルにエンジンを供給するホンダに関する懸念によって動機づけされたとは思っていない。「彼は2つのエンジンの比較パフォーマンスと信頼性を知っている。我々はフェラーリとメルセデスが彼を連れにやってこなかったので、12か月後に彼らがやってきたときに移籍可能なように1年契約に合意する準備さえしていた」ダニエル・リカルドは、アメリカのイベントへ移動中にルノー移籍の決断を固め、先週の木曜日にクリスチャン・ホーナーに電話で意思を伝えている。「木曜日の午後に彼がルノーに行くと言ったきたときはおちょっくっているのかと思った」とクリスチャン・ホーナーと認める。「だが、そのあと、それが彼の決断だということが非常に明白になった。それを尊重しなければならない。ルノーは成長しているチームだし、彼らはそこにリソースを投入している。素晴らしい選択になるかもしれない」
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