レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、マックス・フェルスタッペンが2019年にカルロス・サインツを起用するとの選択を拒否したとの報道を否定している。ダニエル・リカルドが今シーズン限りでレッドブル・レーシングを離脱してルノーに移籍することが決定。レッドブル・レーシングは、2019年シーズンにむけてリカルドに代わってマックス・フェルスタッペンのチームメイトを務めるドライバーを検討している。
今年、レッドブルはカルロス・サインツとの契約を維持したままでルノーにローン移籍させていた。それはダニエル・リカルドがチームを離脱した場合にカルロス・サインツを呼び戻してその後釜に据えることを見越してのものだった。しかし、ダニエル・リカルドの離脱が発表された際、レッドブルは後任ドライバーはまだ検討中であることを明らかにしている。「我々は今後、2019年シーズンにマックス・フェルスタッペンのパートナーを務めるドライバーを決定する前に様々な利用可能なオプションを評価していく」とレッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは述べている。カルロス・サインツは、過去にトロロッソでマックス・フェルスタッペンとチームを組んだ際にチームオーダーを巡って関係が悪化しており、事実上の“ナンバー1ドライバー”となるフェルスタッペンがサインツの加入を拒否したと報じられている。だが、レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは「噂は間違いだ。ドライバーについて決定するのはレッドブルだ」と Diario Sport にコメント。ダニエル・リカルドの移籍によってルノーでの居場所を失ったカルロス・サインツだが、来季の去就については契約を有しているレッドブルに委ねているとの姿勢を貫いている。「現時点で僕はまだルノードライバーだ」とカルロス・サインツは Auto Motor und Sport にコメント。「レッドブルが戻ってくるように僕に求めてきたら、もちろん、それは変わるだろう。僕はレッドブルに多くの借りがある。お互いのリスペクトは素晴らしいものだ」「それに僕はヘルムート・マルコともとても良い関係を築いている。僕がF1にいることについて彼には感謝しているんだ」カルロス・サインツは、2015年にトロロッソでF1デビューを果たした後、3年間トロロッソに在籍していたが、それ以上のチームに残留することを拒んでいた。また、2016年にダニール・クビアトが成績に不振によってトロロッソに出戻った際には、自分ではなく、マックス・フェルスタッペンがレッドブル・レーシングのドライバーに選ばれたことを快く思っていなかった。カルロス・サインツはマクラーレンへの移籍が噂されている。レッドブルがカルロス・サインツを保持するためのオプション契約は9月末までとされており、現在トロロッソ・ホンダのドライバーを務めるピエール・ガスリーがレッドブル・レーシングの最有力候補に挙げられている。レッドブル・レーシングは2019年からホンダのF1パワーユニットを搭載することが決定しており、誰がホンダのエンジンをドライブするかという点でも注目のシリーシーズンとなっている。
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