レッドブル・レーシングは、現段階では2018年F1マシン『RB14』のシャシーはライバルに先行しているが、長いシーズンでそれを維持するには十分ではないと考えている。昨年、レッドブル・レーシングは風洞との相関関係によってスロースタートを強いられた。しかし、今年は例年よりもマシンの完成を早めてプレシーズンテストからじっくりとマシンを煮詰めており、メルセデスの最大の脅威になると予想されている。
レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、プレシーズンテストでのGPSデータでは、RB14はライバルに対して“コーナーではまったく負けていない”と語っている。レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは「我々のシャシーがGPSデータなどで絶対的に先行してるのことはわかっている」と Autosport にコメント。「問題はエンジンだ。メルセデスの優れたパフォーマンスを達成することさえ難しい」クリスチャン・ホーナーは、シーズン開幕にむけて楽観的になることはできるが、メルセデスとフェラーリに対するエンジン面の不利は長いシーズンの挑戦の妨げになるかもしれないと考えている。「多くの結論を導き出すことは難しいが、バルセロナではコーナーではまったく負けていなかったと思う。サーキットで見ても、クルマが良く見えるのは明らかだったと思う」「このクルマについては本当に楽観的に感じている。レスポンスもいい。ドライバーに良いフィードバックを与えているし、シーズンに向けて素晴らしいスタート地点にいる」「ライバルに対する我々の欠点がどこかはわかっているし、とにかく我々は他のエリアで補わなければならない」レッドブルのエンジンサプライヤーであるルノーは、シーズン開幕時点での焦点はパフォーマンスを犠牲にしてでも信頼性を確保することだとすでに明らかにしている。シャシー側でエンジンの不足分を補えると思うかと質問されたクリスチャン・ホーナーは「シーズンを通してそれができるとは思わない」とコメント。「だが、我々が他よりも強いサーキットはいくつかある。我々の焦点は自分たちでコントロールできるものに対処し、我々自身のパフォーマンス、信頼性を最大限に高め、それによって巡ってくるチャンスを掴むことだ」クリスチャン・ホーナーは、ルノーがシーズン2基目のパワーユニットの導入を選択できるF1スペインGPまで対等に渡り合うのは難しいかもしれないと語る。「最初の3~4戦はすべてパワーセンシティブなトラックだし、我々にとってかなりタフなレースになるだろう。ヨーロッパに戻ってエンジン2を得るときにはギャップが縮まっていることを願っている」とクリスチャン・ホーナーはコメント。「中国/バーレーン/オーストラリアはすべてかなりエンジンが物を言うサーキットなので、ヴィリーの同僚が追いついてくれることに頼るしかない」
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