レッドブルのチーフデザイナーであるエイドリアン・ニューウェイは、レッドブルがモナコGPまでの2週間でダブルディフューザー・バージョンのRB5を準備するために時間との戦いに直面していることを認めた。レッドブルのデザインチームは、中国GP前にFIAによって合法とあると承認されたダブルディフューザーを取り入れるために、レッドブル RB5のリアとフロア部分の全てを再設計している。
日曜日のスペインGPの決勝レースとモナコGPのフリー走行まではわずか10日間しかないが、準備できるかどうかは確かではないという。ニューウェイは、ダブルディフューザーをマシンに適応させることは、レッドブルにとっては特に困難な挑戦であると付け加えた。「我々にとっては非常にタフなことだ。際どいね」「ダブルディフューザー・コンセプトは、我々のマシンのパッケージングとエアロダイナミスクに簡単に調和するものではないので、パフォーマンスを前進させることは簡単なことではない」ニューウェイは、ダブルディフューザーを取り入れるために、プルロッド式のリアサスペンションをプッシュロッド式に変えることはないだろうと語る。「プルロッドはマシンの利点だ。プッシュロッド・サスペンションを試していないので、どれくらいはわからないけどね。プッシュロッドにして、どれくらい利益が得られるかはわからない。ゴールは常に我々のマシンにどう適応させるかがだ」ニューウェイは、既存のデザインに対して評価するためにモナコのフリー走行初日に2台のマシンの1台だけダブルディフューザーを走らせる可能性があることを明らかにした。「木曜日に1台を走らせて、正しく機能したら、もう一方に装着するかもしれない。今との間で空力テストをすることができないし、それをテストをする場所もない」「マシンに異なるものを持ち込むとき、それが予想通りに機能するかを知りたいものだ。モナコは、滑走路テストには相応しくないね!」またニューウェイは、レッドブルが今年KERSを装着するかはまだ未定であり、フィールドのどれだけのチームがKERSで走行するかに依存するだろうと語る。「どれだけ多くのチームがKERSを搭載するか次第だ。KERSを搭載するチームが増えれば、1コーナーまではより困難になる」「KERSのパフォーマンスについてはシミュレーションから推測している。プレシーズンテストで走らせた理由は、ペースと信頼性を確立するためだ」「戦略的に大きいし、オーバーテイクのためには非常に強力なテクノロジーだ。しかし、絶対的なラップタイムに関しては、はっきりしていない」「我々のドライバーの一人であるマーク・ウェバーが抱えている問題として、マシンの重量制限下でKERSを搭載する難しさがある。BMWのように軽いドライバーが搭載して、重いドライバーが搭載しないというようなことはやりたくない」「それから、テストなしでレース週末を通して2台のマシンをどう取り扱い、比較するかというフィードバックが非常に重要だ。2台の異なる仕様のマシンを持つことは避けられるならばやりたくはない」