レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、レギュレーション変更に関わらず、2017年のF1世界選手権の本命はメルセデスだと考えている。メルセデスは、2014年と2015年にルイス・ハミルトン、そして、2016年にはニコ・ロズベルグがドライバーズタイトルを獲得し、3年連続でコンストラクターズ選手権を連覇している。
今年は、ワイドな前後のウィングを搭載し、タイヤも広くなるなど、2009年のレギュレーション変更以来、F1マシンは大きな変化を遂げる。クリスチャン・ホーナーは、レギュレーション変更がメルセデスとのギャップを縮めるチャンスをレッドブルに与えると考えつつも、まだメルセデスが優勢だと考えている。「メルセデスを克服するのは大変だろう。彼らは明らかな優勝候補としてシーズンに入る」「彼らは3年連続でチャンピオンシップに勝ち、この3年間で50回くらいグランプリに勝った」「とにかく、我々がギャップを縮められることを願っているし、全てのグランプリ週末で予想できる結果になることは望んでいない」「新しいレギュレーションではシャシーとエンジンとの重点のバランスがとられるはずだ」「我々は冬の間にエンジン面で少し進歩するはずだと確信している」「レギュレーションは全員にとって白紙だし、現時点でライバルと比較してどの位置にいるかはわからない」「チャンスであり、チャレンジでもある。楽しみにしているが、競争力ランキングでどの位置にいるかはメルボルンに着いてみないとわからない」チームは2017年にむけえ新しいコンセプトに着手しているが、元ウィリアムズの技術責任者であるパット・シモンズは、空力開発は“苛酷”だと予想している。クリスチャン・ホーナーは、序盤からゲインを得やすい開発レースになると考えている。「ダブルディフューザーのような、アドバンテージを生み出すレギュレーションの解釈を逃していないことを期待している」「レギュレーションは、2008年から2009年ほど劇的ではないが、それでもかなり速いクルマを造る素晴らしいチャンスを提示してくれる」「来年は開発レースになるだろう。どのような開発サイクルの最初にも簡単なゲインがあるものだ」「アップグレードを追いかける厳しい追及が来年の重要な部分になるのは確かだ」