レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、2015年に向けてサードカーの要請があっても、レッドブルにはそれを走らせるだけの余裕がないと市主張した。いくつかのメディアは、2016年シーズンのカスタマーカー移行を前に、フェラーリとレッドブルが2015年にサードカーを走らせると報じた。
だが、両チームともすぐにその報道を否定。クリスチャン・ホーナーは、サードカーはコストと時間の面で非常に難しい案だと強調する。「サードカーを走らせるよう要請があったとしても、今の予算内でやることはできない。当然、無理だ」とクリスチャン・ホーナーはコメント。「数字はかなり正確だと思う。3500万ユーロから4000万ユーロ(約43億1000万円から57億5000万円)を考えているはずだ」「サードカーは、台数が減った場合のシナリオに過ぎないし、数は少なくなっていない。現時点で、我々は計画しているおらず、推し進めてもいない。もし、そうするよう要請されたら、その時点で考えなければならない」 2015年シーズンが開幕する3月15日のオーストラリアGPにサードカーを間に合わせるにはいつ頃から製造し始める必要があるかと質問されたクリチャン・ホーナーは、笑いながらも「3カ月くらい前だ」と答えている。 要請があったとして、チームがサードカーを走らせるための経済的な支援を受けるかどうかは不明なままであり、クリスチャン・ホーナーはバーニー・エクレストンが“おそらく”チームに費用を負担させるつもりだろうと述べた。しかし、クリスチャン・ホーナーは、コストが負担され、契約的にサードカーを走らせるように求められたとしてもサードカー案自体には反対していると述べた。「個人的にはチームが3台のマシンを走らせることにはあまり賛成していない。F1があるべき姿から離れてしまうように思うからだ。だが、選択肢がなく、代替案もない場合は、レッドブルは貢献することになるので、当然サードカーを走らせなければならないだろう」「レッドブルの立場としては少なくとも2台を有する健全な10チームがグリッドを埋める状態を望んでいる」 「他の数チームと同じように、我々もグリッドが一定の台数を割れることになれば、サードカーで埋め合わせることを求められる義務がある」「この数字が劇的に少なくなっているわけでもなく、プロモーターからサードカーを走らせるよう要請を受けてもいない。それが今の状況だ」