レッドブルが、“インフィニティ”エンジンの計画を進行しているかもしれないと報じられている。レッドブルは、今週末のオーストリアGP後にエンジンサプライヤーであるルノーが悲惨なプレシーズンからどれだけ進展できたかについての“最終報告”をまとめるとされている。今週、レッドブルのチームオーナーであるディートリッヒ・マテシッツは「その後、我々は今のエンジンにまだ開発のポテンシャルはあるのか、それともメルセデスの水準に追いつくために新しい開発を検討する必要があるのかを決定する予定だ」と語っている。
ルノーのエンジン部門を率いるロブ・ホワイトは「レッドブルが高い要求をしているのはわかっているが、我々にはそれが満たせると確信している」と語っているが、他にトロ・ロッソやロータス、ケータハムといったカスタマーを抱えるルノーには懸念するだけの理由がある。レッドブルが、ライバルであるメルセデスやフェラーリのV6エンジンにスイッチする案は否定された。また、ホンダにはカスタマーにエンジンを供給する準備が整っていない。レッドブルとフォルクスワーゲンの繋がりについての噂も的外れだと見られている。 もう一つの噂が、レッドブルが、独自に“レッドブル”ターボエンジンを製造するとの説だ。ヘルムート・マルコは「不可能なものは何もない」と Auto Motor und Sport に遠慮がちに語っている。 同紙は、レッドブルの潜在的な計画について、いくつかの詳細部分を伝えている。 レポートによると、レッドブルはすでにパワーユニットのバッテリー製造において主要な役割を演じているおり、さらに“ルノー”のターボチャージャーも、実際のところはオーストリアのテクノロジー企業である『APCパンクル(APC Pankl)』によるものだという。また、内燃エンジンとモーターはオーストリア企業の『AVL』が製造するかもしれないという。同社は今週末のオーストリアGPの舞台であるレッドブル・リンクからそう遠くない場所に位置している。 世界最大の独立したパワートレイン開発企業であるAVLは先日、F1ニュースに登場している。レッドブルの姉妹チームであるトロ・ロッソが、プレシーズンにグラーツにあるAVLの施設で秘密裏にテストを行ったという報道だ。また、同紙は、レッドブルのタイトルスポンサーである日産の海外ブランドであるインフィニティについて触れている。「インフィニティは予算の一部に貢献するかもしれないし、もしくは親企業の日産が持つ電気モーターの知識で貢献するかもしれない。エンジンはインフィニティと呼ばれる計画だ」
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