レッドブルのチーフデザイナーを務めるロブ・マーシャルがレースを重ねるごとにパフォーマンスが向上しているRB10の秘密を解説した。F1オーストラリアGPでロールアウトしたRB10の仕上がりに世間は驚きましたが、これは嬉しい誤算だったのでしょうか? それとも予想通りの結果だったのでしょうか?嬉しい結果でしたが、驚いたという訳ではありませんでしたよ。
シーズン前はマシンの安定性の面で苦労しました。問題解決のパーツを組むのに時間がかかったのが原因でした。解決手段を生み出してから、それが仕上がるまで待って、ようやくトライできるという形でしたから。昨シーズンまではエンジンが安定していたので、すぐに性能が発揮できましたし、チームもエンジンを理解できていました。V8エンジンに慣れ過ぎてしまったのではないでしょうか?そうだと思います。長い間変わらなかったエンジンを始めとしたレギュレーションが今年から一気に変わりましたから。細かな調整が増えて、ミスが生まれる可能性も大きくなったため、仕事に時間がかかるようになりました。でも今はかなり状況が良くなっています。RB10のデザインは新しいパワーユニットの抱える問題点を考慮していなかったと意見もありますが、その部分を注意しておくべきだったと思いますか? それとも勝利を目指すためには攻めのデザインをしなければならなかったということなのでしょうか?デザインする際に「攻め」や「注意」は考慮していません。チャンピオンシップを制するために適切なパーツを組んでいく、これだけです。勝利のためにリスクを負ったり、自分たちの仕事を難しくしたりすることはありません。すべてが想定内で、リスクも計算されています。時として難しい仕事になる時もありますが、元々楽に仕事をしようと思っているわけではありませんから。ルノーの新しいパワーユニットはすぐに機能するだろうと見込んでいましたか?そうは思っていませんでした。難しいだろうなと予想していましたし、大掛かりな仕事になることはルノーも私たちも知っていました。ルノーはシーズン前にかなりの修正を行いましたが、彼らも私たち同様、テストでしか修正は行えません。しかも長時間が必要な修正もありましたから、私たちはとにかく待たなければなりませんでした。エンジンとパワートレイン以外に話を移しますが、RB10のシャシーと空力性能には満足していますか?満足しています。現時点では予想通りのパフォーマンスと言えますね。ただし、RB10の性能はまだまだ引き出せます。今後について教えて下さい。まだ調整を続けてマシンを最適化させる必要があります。空力性能もまだ修正しますし、エンジンの性能を引き出すためにはまだまだ沢山の仕事が残っています。そのすべてに取り組むつもりですが、とりあえずはエンジンのパフォーマンスを向上させる予定です。
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