レッドブルは、F1ブラジルGPで、マーク・ウェバーが9位、引退レースとなったデビッド・クルサードは、接触により1周も走りぬくことなくレースを終えた。246戦目となるデビッド・クルサードのラストレースは、あっけなく終わってしまった。特別なカラーリングのマシンとレーシングスーツに身を包んでレースに挑んだクルサードだったが、オープニングラップのターン2でロズベルグに接触しスピン。さらに後ろからきた中嶋一貴と接触し、コース上でストップした。
19994年、事故で亡くなったアイルトン・セナの後任としてF1デビューしてから14間。チャンピオンに輝くことはなかったが、デビッド・クルサードは多くのファイトをトラックに残してくれた。マーク・ウェバーは9位でフィニッシュ。レッドブルは、29ポイントを獲得し、コンストラクターズ7位で2008年シーズンを終えた。マーク・ウェバー (9位)「今日は運転が難しかった。ミドルスティントを長く取っていたが、ペースが出ずに苦しんだ。フリー走行で問題がいくつかあることは分かっていたので、レースでそれを解決しようとしたが、最終的にはほとんど解決できなかった。9位の結果は残念だ」デビッド・クルサード (リタイヤ)「とてもショックだ。最後のレースをこんな形で終わらせたくはなかった。ターン1は慎重にイン側のクルマのスペースを十分に取っていたが、残念ながらターン2でロズベルグに接触されてスピンしてしまった。それでも大丈夫だと思ったが、中嶋がクルマの前方に突っ込んできてフロントコーナーが取れてしまった。グリッドに着く前のワームアップラップは良い感じで、ウェットでも問題はなかった。チェッカーフラッグまでたどり着きたかった。普通ならば罰金ものだけれども、ファンのみんなのためにドーナッツをやるつもりだった。思い通りにはならなかったが、文句は言えない。ぼくは素晴らしい仕事に恵まれた。応援してくれたみんな、ありがとう。この4年間のレッドブル・レーシングのメンバー全員の努力にも感謝している。とても楽しい4年間だった。今後もチームと共に仕事を続けていくことを楽しみにしている。今週末のパドックのメンバーの気遣いには感動した。大勢の人々がわざわざ時間をとって「お疲れ様、これからも頑張って」と、声をかけてくれた。本当に嬉しかった。世界チャンピオンにはなれなかったけれども、それでも自分のキャリアに満足しているのだから、良い最後だと言えるだろう」クリスチャン・ホーナー「デビッドが最後のグランプリを第1コーナーでリタイヤしなければならなかったことは痛恨の極みだ。しかし、数多くのことを成し遂げた輝かしい長いキャリアだったと思う。これから彼は人生の新たな一歩を踏み出し、今後もレッドブル・レーシングに深く関わってくれることになる。コックピットから降りたデビッドと仕事をすることを我々も楽しみにしている。マークは難しいコンディションにも関わらず良いレースを戦った。1回目のピットストップで燃料を満タンにした。彼は最後までミスを犯さなかった。他のチームと同様に最後の数周はインターミディエイト・タイヤを使うことを選んだが、残念ながら9位完走は悔しいポジションだ。初の世界チャンピオンとなったハミルトンにお祝いを言いたい。チームはシーズンを通して本当に良く頑張ってくれた。後半は悔しい結果だったが、今後に期待したい」 ファブリス・ロム、ルノー・プリンシパルエンジニア「チャンピオンシップ争いが最終コーナーまで続くという、驚くべき最後だった。ルイス、おめでとう。シーズンを通して素晴らしいドライブを見せていたので、当然の結果だと思う。マッサも良いレースを戦ったので残念だったが、今日は母国ファンの前で勝利を果たすことができた。我々に関しては、デビッドが最後のレースを1コーナーで終えるというドラマチックな結末だった。本当に残念だった。マークはとても良いレースだったが、ポイントを獲得することはできなかった。従って、我々は7位という結果だが、来年は再びポジションを取り戻すことができるだろう」
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