レッドブルのデザイナーを務めるエイドリアン・ニューウェイは、身長の高いドライバーに不利にならないように2014年の重量制限を上げるべきだと述べた。2015年には10kg増加し、最低重量は700kgになることで同意されているが、1年導入を早めることが提案されている。だが、おそらくメルセデスとみられるチームの反対によって阻止されているという。
だが、AUTOSPORT によると、来週開催されるF1戦略グループ会議で議題に挙げられるという。議事録によると「(2015年に重量を増加するという)前回の戦略グループ会議での合意に関わらず、あらゆる体重のドライバーが“公平な競技の場”で競争できるように2014年に全体的なマシン重量を増加させるべきではないか?」と記されているという。いくつかのチームは、新しいテクニカルレギュレーションでは、背の高いドライバーが制限に収まるのが難しくなるのではないかと懸念しており、エイドリアン・ニューウェイは、この件が真剣に考慮されるべきだと主張した。「変更されるべきだと思う」とエイドリアン・ニューウェイはコメント。「1チームを除く全チームが重量制限を増加させることで票決した。それは全会一致でなければならない。だが、反対するチームがひとつあった」ニコ・ヒュルケンベルグやジェンソン・バトンのような、優秀だが背の高いドライバーは、2014年のすでに2014年の重量制限に懸念を表明しており、レッドブルに昇格するダニエル・リカルドは、少なくとも2kg減量するように指示されている。エイドリアン・ニューウェイは、重量が常にレースにおける要因であると認めるが、来年のレギュレーションは、あまりにかけ離れていると考えている。「パワートレインは重いし、そこは不運な点だと考えている」とエイドリアン・ニューウェイはコメント。「体重のあるドライバーに関しては、チーム側がどのように重量制限まで突き詰めていくかわからない」「2つの方向を見ることができると思う。例えば、体重が15ストーン(約95kg)あれば、ジョッキーになろうとは思わないだろうし、7ストーン(約44kg)の場合はラグビー選手になろうとは思わないだろう」「だが、子供がカートレースからドライバーになるのは特定のケースだと思う。近年、そこに大きなボーナスはなかった。クルマの重さにドライバーが含まれて以降、体重の重いドライバーは不利だった」「来年、突然それが導入されるのは非常に不運なことだ」