レッドブルは、2012年開幕時にF1の変化に対応するのに時間がかかり過ぎたことを認め、今年タイトルを防衛するためにより力強いスタートを切れるよう励んでいる。2011年シーズンを支配したレッドブルだが、2012年は第4戦バーレーンGPまで勝ち星がなかった。実際、3年連続でワールドチャンピオンを獲得したセバスチャン・ベッテルも、ある時点ではランキング6位と低迷。2度目の優勝を果たしたのは9月中旬だった。
そこから4連勝してタイトルを引き寄せたセバスチャン・ベッテルだが、それまではフェルナンド・アロンソを捕えるのは困難な仕事のように見られ、レッドブルよりもマクラーレンの方が強いと思われたときもあった。レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、エイドリアン・ニューウェイが2012年規約への微調整と新しいピレリタイヤの仕様に対応するに時間がかかっていたことを認めた。「エキゾーストの効果が劇的に削減された大きな規約変更があった。特に我々の排気ガスの使い方は他チームよりも進んでいたので、我々のクルマへの影響は大きかった」とクリスチャン・ホーナーはコメント。「エイドリアンと彼のチームが、それを理解し、異なるタイヤと組み合わせに対応するのに時間がかかってしまった」「勝てなかったときでさえ、我々は懸命なポイントを守ることができた」「バレンシアでは勝てたはずだし、おそらくシーズンで最もフラストレーションを感じたレースかもしれない」「勝利で得られる25ポイントを失っただけでなく、そのポイントをフェルナンドに与えてしまった」「チャレンジだったが、クルマからパフォーマンスは引き出せていた。特にシーズン最後の3分の1は重要だった」