レッドブル・レーシングは、2012年シリーズでのさらなる飛躍に向け、自動車業界のパートナー会社である日産自動車から、車両供給体制の拡大という支援強化を受ける。ルノー・日産アライアンスのシナジーを生かし、F1におけるマーケティング面およびレースのテクニカル面に主眼を置いた、両社とレッドブル・レーシングチームの三者によるパートナーシップが、昨年、確立された。
今回、このパートナーシップがさらに拡大され、2012年シリーズでは、レースをサポートする車両の同チームへの供給体制が、大幅に増強されることとなった。具体的には、引き続き、まず、F1のレーストラックにおいて、ルノーRS27 V8エンジンがレッドブル・レーシングのマシンに動力を供給する一方で、セバスチャン・ベッテルはインフィニティのFX50Sを、マーク・ウェバーとリザーブドライバーのセバスチャン・ブエミは、インフィニティのM37Sを操る。そして新たなパートナーシップとして、日産自動車のLCV(小型商用車)事業本部が、レッドブル・レーシングの公式サプライヤーとなり、同チームの本拠地(英国・ミルトンキーンズ)や世界中の2012年F1シリーズにおけるあらゆる輸送ニーズに応えるために、30台以上のLCVを提供する。すでに昨シーズンより一部で開始した供給をグローバルに大きく拡大するもので、欧州バン・オブ・ザ・イヤーをはじめ数々の賞を獲得し、次期ニュヨークタクシーにも選定されている「NV200」や、欧州で高い評価を得ている「NV400」などを供給する。また、ルノートラックは、レッドブルRB8マシンのシャシー、ルノーRS27エンジン、および、レース関係機材のシーズンを通じての運搬のために、最新技術を搭載した9台のルノーマグナムを、引き続き供給する。さらに、ルノーは、レッドブル・レーシングのパドック用設備の輸送も受け持っている。クリスチャン・ホーナー (レッドブル チーム代表)「過酷で熾烈なF1の世界で戦っていくには、それを支援してくれるパートナー、特に、あらゆるレースにおいて我々の多様な輸送ニーズにこたえてくれる信頼できるパートナーが不可欠です。様々な場所への移動はF1の運営と切り離せないものであり、機材・スタッフ・ゲストの円滑な輸送が、我々の成功において、極めて重要なファクターなのです」
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