レッドブル・エアレース 世界選手権 2017シーズン 第3戦 千葉の決勝は素晴らしいレースになった。逆転劇、パイロンヒット、ペナルティが数多く見られるスリリングなレースを制したのは、日本人パイロットの室屋義秀だった。ホームレース2連覇を達成した室屋義秀は、55000人の大観衆を歓喜させた。ファイナル4を一番手でフライトした室屋義秀は、大一番でパーフェクトなラインをなぞり、このレースウィークのベストタイムのひとつに入る55.288秒を記録した。
室屋義秀は、今回の優勝でのワールドチャンピオンで30ポイントとなり、マルティン・ソンカと並ぶ首位に浮上した。優勝:室屋義秀再び千葉で勝つことができて本当に嬉しいです。日本の皆さんのサポートに感謝したいです。運が味方してくれました。最後は他のパイロットたちのミスに助けられましたね。今シーズンはまだ5戦残っているので、今後も自分たちのやり方を続けていく必要があります。チームもまとまっていますし、これまでの戦略とプランに沿いながら、平常心で更なる勝利を狙っていきます。2位:ペトル・コプシュタイン素晴らしい。今でも信じられない気分だ。表彰台に2人のチェコ人パイロットが上がれたのは本当に気分が良い。ハードワークをこなしてきたので、この結果を嬉しく思っている。自分が総合4位に浮上したことは知らなかった。今日の自分は多少運に恵まれており、安定したフライトができていたが、他のライバルたちはミスをしていた。レースとはこういうものだ。今日は本当にハッピーだが、タイトル争いについてはまだ何とも言えない。今の自分たちに十分満足している。3位:マルティン・ソンカ複雑な気分だ。いつもなら表彰台に上がれるだけですごく嬉しいものだが、レースウィークを通じて好調を維持できていて、更にはスピードも出せていた中で、最後のファイナル4で愚かなミスを犯してしまったのは頂けない。少し落ち着きを取り戻す必要がある。貴重なポイントを失ってしまったが、それでも表彰台は獲得できた。今日は横風が大きな問題だった。機体があらゆる方向へ飛ばされてしまう可能性があり、ゲート通過時に高い集中力が要求された。ファイナル4は風の勢いが増していたので、更にトリッキーだった。4位:マティアス・ドルダラー今日は好調で、フライトも良かった。ペナルティがなければ素晴らしいタイムになっていたはずだ。狙っていたラインを飛んでいたが、風に流されてしまったのだろう。映像で再確認する必要がある。なぜあそこで判断ミスをしてしまったのか分析したい。しかし、違いはわずか数インチ、数ミリだったので、そこを確認するだけだ。今はもう次のブダペストに目を向けている。最高の結果を出したい。5位:マイケル・グーリアン正直に言えば、結果には満足していない。チームで、負ける時はこういう形で負けるだろうと話していたが、その通りになった。ラウンド・オブ・8ではレースウィークを通じてベストタイムが出せた。これはファイナル4でトップに立てていたタイムだった。しかし、マルティン・ソンカのようなスピードのあるパイロットとの対戦では、10分の1秒が勝敗を決めてしまう。とはいえ、レースウィークを通じて調子を上げることができた。フライトごとにタイムを延ばしていた。プレッシャーがある中でも好タイムを出せた。チームと自分のパフォーマンスには満足している。あとは多少の運が必要になるのだが、今日はそれが足りなかった。しかし、順調に成長できているので、あとは一歩ずつ重ねていくだけだ。6位:マット・ホール自分のフライトには満足しているし、ヨシが優勝したことも嬉しく思っているが、正直に言わせてもらえれば、どこがミスだったのか分からない。ペナルティだとも思っていない。ジャッジに対して抗議できるのであれば、そうしている。新しい機体には慣れてきている。今日のフライトには満足しているし、結果も出せたはずだ。単純にどこで間違ったのか分からない。今シーズンは自分たちの望んでいた結果が出せていない。機体もまだまだ調整する必要がある。まだ正しいセッティングを見出そうとしている最中だが、ブダペストを楽しみにしている。7位:ピート・マクロードラウンド・オブ・8で風がやや強くなったが、風は問題ではなかったと思う。レーストラックに引っかかってしまった。レースウィークを通じてバーチカルターンで数多くのオーバーGが記録されていたが、残念ながら今日は自分が記録してしまった。機体は徐々にパフォーマンスが上がってきているし、安定したフライトができるようになってきている。今日のオーバーGのことを忘れて次に目を向けていきたい。勝負に勝ちたければギリギリを攻める必要がある。ゲートを通過する際にスレスレのラインを飛ばなければ勝てない。とはいえ、今日のレースからは多くの好材料を得ることができた。8位:カービー・チャンブリスラウンド・オブ・8の方が内容は良かったが、ペトル(コプシュタイン)が少しプレッシャーをかけてきた。勝てる自信はあったが、勝つためには機体をプッシュする必要がある。スピードを出す時は、守りの姿勢は取れない。また、運にも左右された。突風が吹いていたのだろう。千葉では誰もがオーバーGを記録していた。オーバーGはそうなるまで自分では分からないのが厄介だ。9位:ミカエル・ブラジョー今週は素晴らしかった。機体は最高の状態で、順調に機能している。機体にいくつかの変更を加えたが、どれも問題ない。土曜日は特に素晴らしかった。フリープラクティスと予選でグッドフライトができた。今日はマルティン・ソンカと対戦しなければならなかったが、現在総合首位に立っている彼と戦えたのは光栄だった。簡単にはいかないとは思うが、前に進める自信は得ている。千葉では2ポイントを獲得できたので、今後もレースごとにポイントを重ねていきたい。それを目指していけば、いずれはファイナル4へ進出できるだろう。10位:フアン・ベラルデ今日は苛立ちが募る1日だった。土曜日のフライトを分析してラインを変更したが、上手くいかなかった。自分のフライトには満足しているが、タイムには驚かされた。ゲート4で膨れてしまい、タイムを失ってしまったのが痛かった。ゲート3もセーフティラインが近いので、自分のラインを修正した。フリープラクティスでDQを記録していたので、そうならないように意識したことも響いた。11位:フランソワ・ルボットラウンド・オブ・14は全てが順調だった。ピート・マクロードとの対戦は簡単ではないが、自分のフライトには満足している。失うものはなかったので、楽しんでフライ...
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