キミ・ライコネンは、元F1ワールドチャンピオンたちの集まりについて、自身のSNSで冗談めかしたコメントを残した。45歳の彼は、F1公式がInstagramに投稿した動画の下に、茶目っ気のある一言を記した。マリオ・アンドレッティ、ナイジェル・マンセル、アラン・プロストといったレジェンドたちが参加した円卓会議に、ライコネンは招かれなかった。そのため彼は投稿の下に4語のコメントを残した。
「招待ありがとう」2007年にスクーデリア・フェラーリで唯一のワールドチャンピオンを獲得したライコネンは、19年間にわたるキャリアを通じて冷静沈着な振る舞いで知られていた。タイトル獲得に加え、21勝と103回の表彰台を記録している。多くの人々は、元ザウバードライバーである彼がさらに多くのタイトルを獲得できた可能性があると考えている。しかし、20年近いキャリアの大部分を中団チームで過ごしたことが、チャンピオン争いを阻んだ要因となった。ライコネンはマクラーレンに何年も所属していたが、当時のチームは現在のようなトップレベルにはなかった。また「アイスマン」として親しまれた彼は、ロータスやアルファロメオなど中団チームでも走り続け、最終的にそこで現役を退いた。クルサードが語る「なぜライコネンはシューマッハのように成功できなかったのか」ミハエル・シューマッハが、あるドライバーの才能を称賛することは多くない。しかし2000年にムジェロで走るライコネンを見て、7度の世界王者は彼を「将来有望」と評価したと、元レースエンジニアのジャッキー・エッケラールトは明かしている。それでも、多くの期待に対してライコネンのキャリアは十分ではなかったと考える者もいる。2024年のRed Flag Podcastでデビッド・クルサードは、フェラーリ時代のライコネンがなぜ期待ほど成功できなかったのかについて語った。「彼は本当に素晴らしい自然の才能を持っていた……。もし彼にミハエルのようなワークエシック(勤勉さ)があれば、もっと多く勝てただろう……。僕はワークエシックこそが鍵だったと思う。ワールドチャンピオン1回で終わったのは謙虚な結果とも言えるし、彼がなり得た存在との差でもある」とクルサードは語った。ライコネン本人は、自身のキャリアがどう評価されるかについて多くを語ることはない。だがF1引退後は、息子ロビンのキャリア育成に注力しており、現在はカートレースでの成長を見守り続けている。
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