キミ・ライコネンは、最終的に2021年シーズンでのF1引退を発表する前に、何度も引退について熟考していたことを認めた。2007年のF1ワールドチャンピオンであるキミ・ライコネンは、昨年9月にF1引退を発表し、2001年にスタートしたF1キャリアに幕を下ろした。349戦というF1史上最多出走を記録し、21勝と103回の表彰を獲得してスポーツを去った。
1月末にカワサキのMXGPチームのチームプリンシパルに就任したキミ・ライコネンだが、現時点でそれ以外は家族と過ごす以外に活動の予定はない。「2年離れていたけど、何年にもわたって何度も引退することを考えていた」と42歳のキミ・ライコネンは認めた。「今は子供たちと一緒に家でもっと時間を過ごしたい。彼らは急速に成長している」「家族ともっと多くのことをしたい。スケジュールのせいで家族と暮らす機会はあまりなかった。それがすべてを変えた」キミ・ライコネンは、コース外の態度にとってファンに好かれていた。2006年のF1モナコGPではリタイア後にガレージに戻るのではなく、ヨットでくつろいでいた姿は有名だ。2009年のF1マレーシアGPは雨による中断時にアイスクリームを食べて過ごす姿が話題となった。また、2012年のF1アブダビGPをレースリードしている際の無線メッセージ『Leave me alone, I know what I'm doing(ほっといてくれ、自分がやるべきことはわかっている)』も明言として語り継がれている。F1について何が恋しいかと質問されたキミ・ライコネンは「たくさんの良い人たちと出会い、たくさんの良い人たちと一緒に仕事をした。そして、何人かは友達になった」と語った。「全般的に僕たちはとても忙しいと思う。たとえば、僕たちが友達であったとしても、実際に何かをする時間がある場所ではない」「1つあるとすれば、おそらくレースだ。でも、純粋なレースとしては、おそらくもっと良い、楽しい他のレースシリーズがある」自信のキャリアを振り返り、キミ・ライコネンは、2007年の世界選手権を最高水準点として選び出した。「確かにチャンピオンシップに勝つことは、結果として最高だ。だから、みんなここにいる」とキミ・ライコネンは語った。「でも、他にもたくさんの良いレースとたくさんの悪いレースがある。何年もやっていれば、そういったことはあると思う。それはその一部であり、僕はそれでいいと思う。問題ない」「僕は人生の大部分はここで過ごした。良いのか悪いのかは分からないけど、そういうものだ。多くの時間がかかることだからね」「でも、僕の人生で最も重要なことではなかったので、それを終えられたのは素晴らしいことだ」キミ・ライコネンは、カジュアル、またはプロとしてレースに復帰する予定はないが、ドアを完全に閉めることを拒否した。「面白いことが出てきたら、そして、それが理にかなっているなら、やるかもしれない。でも、今は計画はゼロだし、今は計画を立てたくない」とキミ・ライコネンは語った。「忙しくないスケジュールを楽しみにしている。僕の側からスケジュールを立てることはない。将来何かをするかどうか見てみるつもりだ」