キミ・ライコネンと号泣少年の心温まるエピソードがローレウス世界スポーツ賞の“ベスト・スポーティング・モーメント・オブ・ザ・イヤー”にノミネートされた。F1スペインGPの決勝で、キミ・ライコネンはオープニングラップの1コーナーでマックス・フェルスタッペンと接触。両者はフロントサスペンションにダメージを負い、早々にリタイアとなった。
すると国際映像にはグランドスタンドでフェラーリのシャツを着て大泣きする男の子が映し出された。レースが進行してしばらくして、何故か接触シーンのリプレイ映像が流れた。そして、場面は変わり、映像にはフェラーリのモーターホームで先ほどの少年がキミ・ライコネンと一緒に満面笑みを浮かべて記念撮影するシーンが映し出された。少年の名前はトーマス・ダネル君。F1とフェラーリのスタッフはトーマス君と家族を探し出してパドックに招待したのだ。このストーリーは、ソーシャルメディアで大きな話題となり、ファンとヒーローの対面を実現させるためにピットレーンへの入場を許可したF1の新オーナーに多くの称賛が送られた。 ローレウス賞は、他の5本の映像とともに、このキミ・ライコネンと少年のストーリーを“ベスト・スポーティング・モーメント”の8月度候補リストに加えた。8月のウイナーは9月と10月のウィナーと並んで投票され、2018年のローレウス・アワード・セレモニーで最終的な優勝者が発表される。現在、キミ・ライコネンと号泣少年のストーリーは49.6%の票を獲得。昨年のチャンピオンズリーグでのバルセロナのパリ・サンジェルマンに対する奇跡の大逆転(41%)を上回っている。関連:【動画】 キミ・ライコネンのリタイアで号泣の男の子に粋な計らい - 2017年5月16日