キミ・ライコネンは、レッドブルとすでに話い合いを行ったことを明かし、2014年にマーク・ウェバーに代わってレッドブルに加入するか、ロータスに残留するかという難しい決断に迫られていることを打ち空けた。マーク・ウェバーが、今季限りでF1引退を発表したことで、レッドブルのセバスチャン・ベッテルのチームメイトの座に空席ができた。後任には今シーズン末でロータスとの契約が終了するキミ・ライコネンが有力候補に挙げられており、レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーもライコネンが“魅力的な選択肢”だと認めている。
「来年、自分がなにをするかについての答えはまだ出ていない」とキミ・ライコネンは Sky Sports にコメント。「今後、(レッドブルに加入する)可能性についてもっと話題にされることになるのだろうけど、状況は変わっていないし、僕が来年なにをするか、どのような決断をするかはまだオープンな状態だ」「(来年の)契約は結んでいない。書類上で確定するまでは立場は決まらない」「何か確定したらすぐに発表する。そうすれば何度も同じ質問をされずに済むからね」 キミ・ライコネンは、レッドブルとすでに“軽い話し合い”をすでに行ったことを認め、実質的に2014年の選択肢はロータス残留かレッドブル移籍のふたつだと述べた。「(レッドブル入りは)選択肢になり得るし、どうなるか見ていく必要がある」「来年の契約はないけれど、ロータスか彼ら(レッドブル)だけが選択肢になるだろう」キミ・ライコネンは、ドライバーなら誰でもエイドリアン・ニューウェイが手掛けるレッドブルのマシンに乗りたいと思うだろう述べた。「ドライバーは常に最高のマシンを手に入れたいと思うものだ。ここ数年、彼らが最高のパッケージを持っているのは明確だ」一方で、ロータスを離れることは簡単な決断ではないとキミ・ライコネンは語る。「決して簡単なことではないし、いくつかの選択肢がテーブルに提示されたのは初めてではない。その時に自分が正しいと思えるものを選ぶ。それが正しいか間違っているかを決めるのは難しい。決めた以上、どうであってもやっていくしかない」 「彼ら(ロータス)がいなかったら僕はF1に戻ってこなかったし、彼らにも得るものはあったはずだ。不満はないよ」「改善が必要なことはいくつかあるけど、これまでチームといい時間を過ごしきた。だから、どんな決断をするにしろ、決めるのは難しい。僕もチームも前進するために何をしなければならないかはわかっている」キミ・ライコネンは、ロータスの自由な雰囲気も大きな魅力だと語る。「それもキーポイントのひとつだ。もちろん、いいクルマに乗りたいし、いくつか条件はある。でも、僕にとっては大事な細かいことがたくさんある」「くだらない、小さな問題に思えることかもしれないけど、僕はこの世界で長くやってきたし、自分が何を望んでいるのかわかっている。そのような小さなことが正しい状態でなければ、決断は違ってくるかもしれない」また、2014年にエンジン規約が変更になることが判断をさらに難しくしているとキミ・ライコネンは述べた。「同じ規約、マシンの時と比べれば10倍難しい。いろいろなエンジンメーカーから、他よりここがずっと強くなるといった話を耳にする。どこまで真実かはわからないけどね。決心して、それが正しいと思ったら、突き進むしかない」 またキミ・ライコネンは、完全にスポーツから引退するという可能性も否定しない。 「いつも言ってきたように、契約を結ぶまでは2〜3つの選択肢がある。レースを辞めるというのもその1つだ。来年のスタートまでにはまだ長い時間がある。その間に決断を変える出来事が人生で起きるかもしれないし、レースを辞めることもありうる。でも、今は来年もF1にいる可能性の方が大きい」