キミ・ライコネンは、セルジオ・ペレスについて不満を言ってもまったく意味はないが、F1カナダGPのドライバーブリーフィングで議論されるだろうと考えている。F1モナコGPの終盤、セルジオ・ペレスはキミ・ライコネンに大胆なオーバーテイクを仕掛けて接触。緊急ピットストップを強いられたキミ・ライコネンは、5番手から大きく後退した。
最終的に10位でポイントを獲得したキミ・ライコネンだが、レース後、セルジオ・ペレスに“鉄拳制裁”が必要だと述べていた。キミ・ライコネンは、特にセルジオ・ペレスと話したいとは思わなかったが、レーススチュワードに状況を確認したと述べた。「スチュワードと話をしたし、彼らはレーシングインシデントだと考えたけど、僕としてはそうだとは思わない」「彼らは僕は何も間違ったことをしていないと言っていた。でも、間違ったことをした奴がいるのは明らかだ。何かが変わるとは思わないけど、チャーリーがペレスと話している。何について話したかは知らないけどね」「そこで起こったことは、ここでも議論されるだろう」キミ・ライコネンは、F1モナコGPのリプレイ映像を見ても、事故に対する意見はなにも変わらなかったと述べた。「今でも何も代わっていない。彼が僕たちのレースを台無しにした事実は変わらない」「今から一年後に聞かれても、答えは同じだ。1ポイントは取り返せたけど、正しくなかったことが消えるわけではない」「僕にはまっすぐ走ること以外にやれることはなかった。自分のラインを使っているし、楽に抜けることができた。でも、彼は明らかに早すぎたし、止まれなかった。僕はコーナーの真ん中にいたし、僕が譲らないかぎり、彼は僕を抜けなかった」「他のドライバーがあまりに速く入ってきたときに譲るべきだとは感じていない。5〜6周前にすでにそうしていたし、単純に彼があまりに速く入りすぎて、僕にぶつかったんだ」また、キミ・ライコネンは、現在のグリッド上では信頼してホイール・トゥ・ホイールのバトルを繰り広げられるドライバーはほんのわずかしかいないとも付け加えた。「信頼できない奴もいるし、相手によっては慎重にならなければならないこともある。トップ5のドライバーは信頼できるし、彼らとバトルになっても、彼らが自分のラインに突っ込んでくることはないし、フェアなレースを戦うだろう。激しいバトルにはなるだろうけどね。アグレッシブであることは構わない。ただ、オーバーテイクするときはきとんと考えを持っていなければならない。相手が動いてくれるだろう、なんてことだけではなくてね。特定の人たちはハードかつフェアなレースをするけど、何をするか予想できない奴もいる」一方、キミ・ライコネンは、チームメイトのロマン・グロージャンがダニエル・リカルドに突んでカナダGPで10グリッド降格ペナルティを課せられたのはアンフェアだと感じているようだ。「他の人と比べはしないけど、正直、厳しすぎると思う。それが僕の意見。ただ、僕たちはそれを受け入れなければならないし、一番良くてもスタートが11番手だと言うことを受け入れなければならない」