ポルシェは、世界耐久選手権のトップカテゴリーであるLMP1クラスに参戦するポルシェ919ハイブリッドの長距離テストをスペイン北部のモーターランド・アラゴンで実施した。ル・マン24時間レースに向けて最後の長距離テストとなる今回は、ゼッケン14番をドライブするロマン・デュマ/ニール・ジャニ/マルク・リーブとゼッケン20番をドライブするティモ・ベルンハルト/ブレンドン・ハートレー/マーク・ウェバーが、1台の919ハイブリッドをシェアした。
理想的ともいえる天候のもとで行われた3日間におよぶレースシュミレーションプログラムの総走行距離は、夜間走行も含めて6.606kmに達した。ポルシェAGの研究開発担当役員であるヴォルフガング・ハッツは、LMP1プロジェクトのリーダーであるフリッツ・エンツィンガーとともに、ル・マン前の最終長距離テストを見守った。アンドレア・ザイドル (LMP1チーム監督)「我々にとって初めての24時間レースを間近に控えた今回のテストで重きを置いたのは、クルマの信頼性です。これまでのテストと今シーズンの2レースで得た経験に基づいて行ったモディファイが正しいことも証明できました。新たに見つかった問題点についても、すでに解決すべく研究を進めています。今後の2週間でスペアパーツも含めた2台の919ハイブリットを準備し、6月1日にル・マンで行われるテストには万全の体制で臨みます。レース手順に関する練習については、特にピットストップを重点的に行っていきます」