アウディとトヨタは、2014年にル・マン24時間レースおよびWEC世界耐久選手権でライバルとなるポルシェの早い時期のテストデビューを気にしていない。ガソリンエンジンを搭載するポルシェ LMP1ハイブリッドは、2014年にもとで作られた最初のクルマ。先月、ポルシェはマシンをシェイクダウンしており、来年にむけてライバルよりも最低4カ月有利のアドバンテージを得られる可能性がある。
アウディは、9月までに2014年マシンを走らせる予定はなく、トヨタはまだ日付さえも決めていない状態。だが、両社とも、ポルシェの早期デビューに関して心配していないと主張している。アウディモータースポーツ代表Dr. ヴォルフガング・ウルリッヒは、ポルシェには来年トップレベルのレースに復帰するために追いつく必要があるので、早めにトラックデビューさせる必要があったと指摘する。「カテゴリーに復帰するのであれば、かなり速くに物事をスタートする必要がある」とヴォルフガング・ウルリッヒは述べた。「ポリシェは、長年離れた後、プロトタイプレースに戻ってくる。かなり暫定的なマシンだと思うし、彼らがレースをするクルマではないはずだ」トヨタのテクニカルディレクターを務めるパスカル・バセロンも同様の指摘をしている。「彼らがレースをしていないことを考えれば、あれは彼らがやらなければならないことだ。早めることで、新しいデザインで出来るだけ多くの経験を積むことができる」「我々の2014年マシンは新しいが、空力とハイブリッド開発という点では、今年のクルマと多くの連続性がある」「ポルシェはゼロからのスタートなので、もっと時間が必要だ。我々はゼロからのスタートというわけではない」ヴォルフガング・ウルリッヒは、アウディは、2014年マシンの初テストに設定しているタイムスケールに満足していると述べた。「我々は開発をスタートとしているし、十分なタイムスケールにいる」「秋に走らせる予定だ。新しいコンセプトであり、もう少しテストをする必要があるので、例年よりは少し早い」アウディは、ル・マンのテストディにミシュランのデータ収集のために2014年の幅の狭いタイヤを装着したR18 e-tron クワトロをテストしている。パスカル・バセロンは、トヨタが新車を走らせるのが今年なのか来年の初旬になるかは言えないと述べた。「現時点では話すには時期尚早だ」とパスカル・バセロンはコメント。「リソースは限られており、2014年に取り組む前に2013年に取り組まなければならない」
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