F1の単独タイヤサプタイヤーとして3年契約を結んだピレリは、F1にタイヤを供給することで同社の予算が影響を受けることはないと語る。ピレリは、2011年からブリヂストンの後任としてF1にタイヤを供給するが、ピレリの関連コストはゼロになると語る。「世界が変化しているおかげで、我々はこのチャンスを得ることができた」とピレリのマルコ・トロンケェッティ・プロベラ会長は記者会見で述べた。
「F1はサプライヤー側の問題を理解しているおり、我々は彼らがタイヤに必要としているものをF1に供給することで合意に達した。彼らはサーピス料金を支払うチームとともに我々に協力してくれた」「我々の予算と来年新しい規約が始まるラリーなど我々の参加が縮小する他のレースから移行されるF1関連の宣伝キャンペーンを比較すれば、最終的にすべての品目を考慮した我々にとってコストはゼロになるだろう」プロベラ会長は、ピレリがF1プログラムにより多くの焦点を置くために他のレース活動の予算を削減する予定であることを認める。しかしプロベラ会長は、契約がピレリにとって利益になると楽観視しており、F1にタイヤを供給することは素晴らしいチャンスだと考えている。「我々は他のレースの予算を削減し、F1に完全に専念することになる」「FIAの規約に従って、我々は全てのチームと作業をスタートし、多方面での我々の能力を改善させる方法を探すつもりだ」「F1の2009年の数値に基づき、我々の進出が進んでいる先進国を含めた20億人ものの視聴者を惹きつけているという事実によって、ブランドイメージと技術面で素晴らしいリターンを得られると予想している」「これは素晴らしいチャンスだ。我々は完全に専念するつもりだ」「FIAは、パートナーシップが適切かつパーフェクトになるよう決定した。我々とFIAとの間に問題はない。私はジャン・トッドと話したし、彼は我々が立場を分かっている。彼は、来年シーズンの初のF1レースで、我々のカスタマーに正しい製品を用意することを緩和することへのFIAの関与にも言及した」「3年後に物事は変わるだろうし、F1のタイヤにとって新しい時代の一員になることを刺激的なことだ」ピレリは、F1タイヤの開発と製造に専念するチームを作り、チームのエンジニアはすでに来年のシミュレーションモデルとタイヤコンパウンドに取り組んでいると述べた。開発チームはミラノに拠点を置き、タイヤはトルコのイズミット工場にあるモータースポーツ部門で生産される。