F1およびFIA(国際自動車連盟)は、2019年からライトなファン層にも理解しやすくするためにタイヤの呼び名を「ハード/ミディアム/ソフト」の3種類に単純化するよう公式サプライヤーであるピレリに要請した。今年からピレリは全7種類のドライコンパウンドを用意。それらのコンパウンドの種類は維持される予定だが、ウルトラソフトやスーパーソフトといった名前は廃止される。
代わりにピレリは、各グランプリ週末に実際にはサーキット毎に選定した3種類のコンパウンドをハードタイヤ、ミディアムタイヤ、ソフトタイヤという名前で供給する。このアイデアはしばらく変更されていたが、このたび正式に要請され、現在ピレリは分析を行っている。ピレリのカーレーシング責任者を務めるマリオ・イゾラは「FOMとFIAからそれらをハード、ミディアム、ソフトだけで呼ぶよう要請があった」とコメント。「すべてのレースで、3色の同じカラー、同じ名前が使われるが、もちろん、コンパウンドは異なるう。シルバーストンやモナコで同じコンパウンドを使用することはできないからね」「第2レベルでは、コンパウンドA、B、C、D、E、Fなどがあり、今回のレースではハードがB、ミディアムがDなどを伝えることになる」「進行中の議論ではあるが、我々はこの変更を評価することができると伝えた」現在、スーパーソフトはピレリのファクトリーでサイドウォールに赤の識別ペイントがなされて出荷されているが、今後はコンパウンドはスーーパーソフトであっても、週末によってはハード、ミディアム、ソフトのどれに配分されているかにとって色が変わることになる。マリオ・イゾラは、タイヤは特定のレースのために製造されているため、サイドウォールの色を変えることは容易に対処できると語る。「生産と物流をチェックしたが、もちろん、我々はすべての影響度を理解する必要がある」「我々はすべてが同じバッチであることを確実にするために、レース毎に特定のバッチを製造しているので、正直、ラベルをパープルかイエロー、もしくは他のカラーにすることは大きな問題ではない」マリオ・イゾラによると、2019年シーズンは“5~6種類”のタイヤコンパウンドを使用することになると考えているという。