ピレリが、F1カナダGPの決勝を振り返った。多彩な戦略が展開されたカナダグランプリでは、メルセデスのルイス・ハミルトンが、ウルトラソフト-スーパーソフトと繋ぐ戦略で優勝した。2位と3位のドライバーも1ストップ戦略を採用したが、彼らは第2スティントをソフトタイヤで走行した。ルイス・ハミルトンは、ウルトラソフトで長い第1スティントを走行したことによって、トップを譲ることなくピットストップを完了した。
ルイス・ハミルトンと異なるアプローチを採ったフェラーリは、終盤にウルトラソフトを使用してポジションアップを狙う2ストップ戦略を実行した。セバスチャン・ベッテルの場合、レース序盤のフロントウィングへのダメージもあって、1回目のピットストップを早めに行った。ハースのケビン・マグヌッセンとザウザーのパスカル・ウェーレインを除く全ドライバーが、ウルトラソフトでスタートを切った。マリオ・イゾラ (ピレリ カーレーシング責任者)「今日は、このレース週末で最も荒れたコンディションとなり、レース序盤にセーフティーカー導入も発生しました。これらの点が戦略に影響を及ぼし、多くのチームが、変化するレース状況に対応しつつ、多彩なアプローチを採っていました。ハミルトンは、ウルトラソフトで長い第1スティントを走行したことにより、スーパーソフトでフィニッシュすることができました。フォース・インディアも同様の戦略を使用して表彰台争いを演じました。フェラーリは、ベッテルの早めのピットストップに対応し、終盤にポジションアップを狙う戦略を採用しました」ルイス・ハミルトンが1ストップ戦略で優勝した。ハミルトンの戦略は、我々が理論上2番目に速いと予測したものだった。ウルトラソフトでスタートしたハミルトンは、32周目にスーパーソフトへ交換。一方、2位を獲得したチームメイトのバルテリ・ボッタスは、ピレリの予測した最速戦略通り、ウルトラソフトでスタートし、23周目にソフトへ交換した。
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