ピレリが、F1アブダビグランプリの決勝レースを振り返った。メルセデスのルイス・ハミルトンが、タイヤのデグラデーションを意図的に大きくした現行レギュレーションの下での最終戦となるアブダビグランプリを制した。チームメイトのニコ・ロズベルグが2位でフィニッシュし、自身初となるドライバーズチャンピオンシップタイトルを獲得した。
メルセデスの両ドライバーは、ウルトラソフトでスタートし、その後2回ソフトへ交換する2ストップ戦略を採った。ロズベルグは、ハミルトンのピットストップの1周後にピットストップを行った。フェラーリのセバスチャン・ベッテルは、彼らとは異なる2ストップ戦略を実行した。ウルトラソフトでスタートしたベッテルは、その後ソフト、スーパーソフトと繋ぎ、全3種類のスリックコンパウンドを使用した。レース終盤、ベッテルがスピードの速さを活かして上位2台を追い上げ、劇的なフィニッシュを盛り上げた。上位10グリッド中、ウルトラソフトでスタートしなかったのは、レッドブルの両ドライバーのみだった。レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、スタート直後の接触によるスピンにもかかわらず、彼にとって唯一のピットストップ前には2位に浮上していた。上位勢でただひとり、1ストップを採用したフェルスタッペンは、スーパーソフトによる第1スティントを最大限に活用して順位を上げ、最終的に4位でフィニッシュした。火曜日、2017年型タイヤの最終開発テストが行われる予定。メルセデス、レッドブル、フェラーリが、2015年型マシンをベースにしたミュールカーを使用して参加する。次世代のワイドタイヤは、デグラデーションが小さくなるように設計されており、来シーズン、より高い性能を示す技術革新の新たなフィロソフィーを導入する。ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)「スーパーソフトでスタートするというレッドブルが昨日下した決断は、本日のレースで非常に重要なものになりました。マックス・フェルスタッペンは、創造的な1ストップ戦略を最大限に活かして2ストッパー勢にチャレンジしていました。セバスチャン・ベッテルも、スーパーソフトの性能を活用して終盤に順位を上げていました。初のドライバーズタイトルを獲得したニコ・ロズベルグを祝福します。そして、Formula 1での輝かしいキャリアを終えたフェリペ・マッサとジェンソン・バトンに敬意を表したいと思います。2016年シーズンが終了し、我々は既に2017年へ向けて動き出しています。火曜日、3チームのミュールカーが初めて一同に会し、2017年型ワイドタイヤの最終開発テストを行う予定です」関連:【動画】 2016 F1アブダビGP 決勝ハイライト
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