ピレリは、今シーズン末に導入を予定している新型ソフトタイヤのプロトタイプに問題があることを認めた。ピレリは、縁石などの外部要因の影響に対する耐性を高めた新しいソフトコンパウンドを開発。スパとモンツァのフリー走行で各F1チームがテストを行った。しかし、ピレリのレーシングマネージャーを務めるマリオ・イゾラは、スパでのフィードバックが必ずしもポジティブなものではなかったことを明かした。
「2つの主なエリアがある。1つは引っぱりだ。コンストラクションを考慮し、我々はリアタイヤから左に引っ張られることを予想していた。我々はクルマへのその影響を調査したかった」「タイヤの自然力だ。影響を感じたクルマが何台かあり、そうでないクルマもあった」「スパで報告された他のおかしな挙動は、現在のソフトの使用と比較したグリップの損失だ。コンストラクションは変わっているが、コンパウンドは同じなので本当に奇妙だ。彼らがなぜグリップが少ないと感じたのか説明することができない」マリオ・イゾラは、1つのチームが現在のソフトタイヤと比較して、プロトタイプが0.8秒遅かったと主張するチームがいることを明らかにした。「スパは多くのコーナーがあり、ラップが長いので、他のサーキットと比較してラップタイムはかなり高い」「我々はこの違いを定量化する必要がある。それが非常に小さなものであれば、導入するべきではないという理由は見当たらない」「違いが大きい場合は、我々が検討できていない影響があるということであり、導入する前にグリップのこの違いをもっと理解する必要がある」現在、ピレリはチームとドライバーからのフィードバックを評価しており、編集してレポートはFIAへと送られ、10月上旬のマレーシアGPでそれを導入するかどうかが決定される。「プロトタイプが問題ないのであれば、導入したいが、生産し、配送し、出荷しなければならないので、素早く行う必要がある。素早く結論を出し、何をするべきかを決定しなければならない」「我々は全ての影響を考慮していくし、導入する価値があるかどうかをFIAと議論していく」「もっと遅くに導入したいとなった場合、追加のテストできないので、マレーシアで導入しない場合は、今年導入するかどうかはわからない」「バレーシアで導入したければ、来週には全てのデータを利用できるようにする必要がある。来週末には完了している必要がある」