ピレリが、F1イタリアGPの決勝レースを振り返った。決勝では、レッドブルのセバスチャン・ベッテルが、シーズン中で最速のサーキットで行われたピレリのホームレース、イタリアGPを制し、自身通算32勝目を挙げた。セバスチャン・ベッテルは、モンツァでの3回目の勝利により、通算優勝回数でフェラーリのフェルナンド・アロンソと並んだ。
ポールポジションからスタートし、1ストップ戦略で圧勝したセバスチャン・ベッテルは、ドライバーズ選手権におけるフェルナンド・アロンソとの差を53ポイントへと広げた。5番グリッドからスタートしたフェルナンド・アロンソも1ストップ戦略を採り、2位でフィニッシュ。アロンソは、ディアムタイヤでスタートし、27周目にハードタイヤへ交換した。ドライバーがグリッドに着く直前に多少の雨が降ったものの、気温26°Cでスタートした決勝は、53周のラップ中はドライコンディションが続いた。メルセデスのルイス・ハミルトン、ロータスのキミ・ライコネン、ザウバーのエステバン・グティエレスがハードタイヤで、他のドライバーたちはミディアムタイヤでスタートした。上位勢で予定のピットストップを最初に行ったのは、ロータスのロマン・グロージャンで、20周目にハードタイヤへ交換した。その後、大半のドライバーが同様のタイヤ交換を行った。トップを走っていたセバスチャン・ベッテルは、グロージャンの3周後にピットストップを行い、ハードタイヤを装着してチェッカーフラッグまで走り切った。ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)「決勝スタートの30分前に雨がぱらついたため、数台のマシンがCinturatoグリーン・インターミディエイトを装着してグリッドへ向かいましたが、雨が止み、大半のドライバーがミディアムタイヤでスタートしました。デグラデーションはゼロに等しく、多くのマシンがレース終盤にかけて自己ベストのラップを刻んだ、素直な1ストップの決勝となりました。常に、どんな戦略も多くの要素に依存しますが、ドライが続いた今日の決勝では、ミディアムでスタート後にハードに交換するというベッテルが採った1ストップ戦略が勝利戦略となりました。ロッジア出口でタイヤの表面温度が130°Cにまで上昇するため、モンツァは、タイヤにとって大きな試練の場ですが、このレース週末中、我々のタイヤは、この厳しさに良く対応できていたと思います。この場を借りて、今週末ここへ集ったファンの皆様へ感謝したいと思います。このサーキットの雰囲気は常に特別のものがあり、このレースを我々のホームレースと呼べることは本当に光栄なことです」関連:F1イタリアGP 結果:セバスチャン・ベッテルが優勝
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